「タイムリミット・ガールズトーク」がおもしろかったよ

コミックゼノン8月号掲載の「タイムリミット・ガールズトーク」が、好きな要素過積載でとにかく面白かったんっすわ。ツイッターとか検索してもなんも引っかからんのが不思議で仕方がない。

 

comic-zenon.com

 

いつの日か掲載されるだろうから、上掲アドレスを監視しておけ。

 

あらすじ。

八重樫朝子(29)はなんとしても30前に正社員就職したいと今日もハローワーク詣でにいそしむ。ある日、偶然に隣のブースで「上司を殴ってやめたんすわ」と聞こえてきたので、ちょっと隣を覗いてみると、そこにいたのは、高校の同級生種子島芽依で、向こうは一目で、八重樫じゃーん、と間を詰めてくる。

再就職のタイムリミットがある中で、ふたりの休日がはじまる──。

 

ふたりが無職の時間を楽しんでいるのが、微妙な距離感だったり、女性ならではのやるせない雰囲気であったり、再就職の動機とか、いろいろ気持ちの間合いが、読んでて、こっちの気持ちがぐらぐらします。大人だから、就職で蓋をした気持ちがあるからとか、八重樫さんの気持ちが恐る恐る近寄って行ったり、慌てて間を開けたりと、ぐらぐらしてるのが、このジャンルのマンガを読む醍醐味を十分に味わえます。

相対する種子島さん。高校時代に八重樫さんとは対極に位置していたのだけれど、それも今となっては、もう他人の気持ちで、あの時の思い出話をつらつら語るシーンが「こういう人」には自分事のように読める(少なくとも私にはそう)ので、胸がつまりますな。

そのふたりで迎えるラストシーンが、これ! って声が出るほど満額回答だったので、もう夢中で読み終えられました。

 

なんとかすればコミックゼノンごと読めるはずだから、なんとかして読め。これには、それだけの価値がある。