今週の一気読み 「はねバド!」

はねバド!」全16巻を一気読みした。

アニメは全話見終わり、マンガは終盤を連載で読んだ。今回がマンガを通して読むのは初めて。

 

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とにかく、勢いがすごいマンガだった。

一気読みでわかる異常なまでのドライブ感と疾走感。何に乗って、どこに向かってるのかさっぱりわからないたぐいの疾走感を全身で楽しめる。なによりゲーム中のスピード感は、さすがバトミントンな感じ。

謎が多い始まりから、それらを全部置き去りにしてゆき、スピードに乗ってゆく。思い返すと、ユニフォームが変わったあたりから助走完了、アクセルべた踏みじゃないかな。あわせてシャトルのスピードもばんばん上がってゆく。

ゲーム中のスマッシュを打つポーズがかっこいいんですよ。空中で伸び上がったり、足を広げたり。見開きだったり、かっこいいポーズにカッコイイ表情。動線も、書き文字も、シャトルの軌道もかっこいい。

なんといっても、主人公の羽咲綾乃の性格が最高に悪い。それを最初は隠しているのに、次第に顔に出てきたり、そのうちゲーム中に暴言にでてきたり。ナチュラルに煽りがひどい。対人戦はここまで性格を歪めてしまうのか……!

最後のゲーム終了から、後日談が十分に読めるのが好きです。後日談大好き。物語は終わったけれども、毎日は続くのだ、と思えるから。伝説が終わり、歴史が始まる。

マンガの始まりはコーチの挫折からの復活劇かと思わせておいて、そうじゃなくて、綾乃が人間になる物語でした。なお、性格はあのままの模様。そこがいい。人はそんな簡単に変わらないです。そこそこの社会性を持った人間になれました。周りがみんないい人、人格者。とくに理子ちゃん先輩。あの面倒くさいのふたりも面倒見て、なおかつプレイヤーとしても成長していく健気さ。天才じゃないなら、こうありたいと思わせる人でした。天才だからってなにやっても許されるわけじゃねーぞ。

 

なお、一気読みした副産物として、あきらかにファミリーテニスがうまくなりました。「ボディ!」とか「アウト!」とか口に出る始末。