冬目景 原画展 に行ったんですわ

冬目景さんの原画展に行ったんですわ。画業30周年。すごいです。なにしろ30年かかりますから。

 

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第一に「おたがい健康で30年いきたかぁ」と、労をねぎらった感じ。なんだそりゃ、と同時に思ったけれど、30年過ぎたと知ると、第一にそう思うお年頃なんです。とはいえ、思い返すと、私が冬目景さんを知ったのは「ギガウイング」(イは大きいから注意だ!)なので、20年ご一緒の換算です。

 

記憶をたどると、デビュー前のコミックバーガーは「甘えじゃんねえよ」がやたら好きで読んでましたが、なんかすこーんとそのあと読んでない。軍人くん、超人ロック、あくあ・すてっぷ・あっぷとか読んでたんだけどなぁ。単行本で読んでたんだろう。当時の自分を覚えていない。あと、どこでも載ってる超人ロック。そして1999年に「ギガウイング」、ゲーメストの表紙も何度か。「ギガウイング」についてはまたこんど。

連載を読んだのは明確に「幻影博覧会」から。

 

原画展では、「ももんち」のアクキーが買えるんですよ! マストバイ! 「ももんち」の原画もありましたし! 「ももんち」の良さは、1冊であること、単行本のカラーの良さ、カバーの紙の良さ、本編の紙の良さと読むだけじゃない体験が好きなのですが、連載中から毎回、毎回異常に好きでした。掲載時だけスピリッツを買ってたもんな。いい話なのは当然なのですが。あれ、愛されまんがですね。勝手に言いますが。

 

展示されている原画は「羊のうた」から「百木田家」まで。おなじみに「羊のうた」1巻のカンバスに書いたカバーイラストもちゃんと掲出されてました。よかったよかった。メモ帳のラフ、ミニ色紙が相当数掲出されていたのがカイマンらしいですな。すべて売却済でした。夜祈子さんの新規絵があったのがうれしかった。「空電ノイズ」が大好きなので……。テレビイエローのギブスンレスポールスペシャルが印象的なまんがでした(「けいおん!」「ぼっち・ざ・ろっく!」もレスポールですな)。連載時との加筆修正が結構よくってよくって。「空電ノイズ」の16話のカラーページが見たかったな。単行本だと1色なんですが。

 

あと、モデルグラフィック掲載のケンメリGTRの作例展示もあって、じっと見てきました。ちょっと怖いので距離を取ってました。突然、自分が発狂しない自信がないです。当然ながら原画に対しても、そう思うので、あんまり近寄れないですね、はい。

 

行ける人は行くべき催し物です。