A SUMMER VACATION. 鉄一「双子たちの諸事情」第２巻感想文。
繊細ラブコメ筆頭「双子たちの諸事情」の２巻が出たよ。とはいえ、もうみなさんのと元にはお持ちだとは信じていますが。
青を基調としたデザインのカバーイラストが目を引き、特徴的で、第一に登場人物を連想させるモチーフで、タイトルロゴも（おそらく）今回限りの夏を感じさせるフォントと色遣いに変更。同色の腰帯込みで最高のデザイン。夏！
と、カバーイラストを見ているだけで、その情報量に物語への期待が募るのですが（本体のデザインも好きなんですが。なのでこの漫画は書籍がよいのだ）、舞台は冬から春にかけて。ふたりと、もうふたりのいろいろな毎日のスケッチがちょっとづつ。何も無かったり、ちょっとしたことがあったり、やっぱりなんにも残らなかったり。毎日ってそんなもので、あとから思い出して、まとめてあの頃はよかったな、とか感じるものなのでしょう。思い出の１冊としてお楽しみください。
特に高校生は（まぁ）３年で終わりますし。絵を描くって決める人は、もうそんなの待ってられないでしょうし。進路、というか、人生をものすんごく決めるの早い印象。サガなんでしょう。
特記事項としては、Ｐ６０の最後のコマのおやっさんがもっとも印象的でした（それでいいのか）。あとＰ９８の興奮しているナオさんでしょうか。どちらも本筋に関係ないところなんですが、ちょっと面白いところがいいんですよ、これ。
この夏おすすめの１冊です。もう手元にお持ちだとは信じていますが。
