「Inscryption」を
というわけで「Inscryption」がおわりました。
カードゲーム、その上パッケージのゲームですとカードは課金しなくても揃えられるわけですよ。あと時間を注ぎ込めば……! と思うじゃないですか。
で、実際遊んでみるとデッキ編集がクッソ面倒くさくて投げてしまうんですよね。デッキ編集のUIはだいたいどんなカードゲームでもにたりよったりで、当然のようにカードを選んで、ルールに従ってデッキを組んで、データをセーブする。限られた画面中にカードを詰め込んで表示したいがために、だいたいカードが見にくい。このデッキ編集だけが現実に劣るんですよね、ほんと。資産がない序盤はほとんどお世話にならない機能ですし、新カードを手に入れても1枚ではデッキに入れる気にもならんし。
で、そのうちにコモンカードが揃ってきて、使ってないカードが増えてきて、デッキを組むのが面倒くさくなって放り投げる。
私はそうでした。
それがこのゲームは、最初に4枚のデッキを渡されて、プレイ中にカードが増えていくのだけれど、その全部をつかって1デッキなので、このクッソ面倒くさいデッキ編集をしなくていいのが最高でした。カードゲーム+ローグライトなので、カード性能は繰り返し遊べば上がったりもするので、デッキはそのままでもデッキパワーは上がってゆく。デッキ編集しなくても勝てる! 楽! 最高! そのうちにぶっ壊れカードが手に入ったりしても、デッキが太らないのですぐに使えるために、そのパワーを簡単に体感できて面白い。デッキ編集のなんと面倒くさいことでしょうか。これをプレイしていて、つくづくそれに思い至りました。
次第にデッキが出来上がってくると、ワンターンキルを考えるゲームへと変わっていって、その詰将棋のようなパズル感も楽しいです。ゲームバランスなんざしったことではない。なにしろ、終盤に向かうにつれ、ワンターンキルをするか、されるかになってしまうのだ!
非常に遊びやすいDTCG(Tないけど)なので、未プレイの人には強力にお勧めです。全体的なグラフィックデザインが光量不足なのは否めないので、その点は好悪を呼び寄せる点かな……。私も最初のうちはちょっと苦手でしたが、そのうち慣れました。慣れる……。そうか、人は慣れるんだな……。
ローグライト要素があるため、負けてもキミは強くなる。
そして、最後は君の眼で確かめてくれ!