空電の姫君は負けてない

「空電の姫君」第24回でした。次が最終回。

マオはなにを想い続けたんだろう。なにもかもがどうしてと疑問が募る回でした。

コミックバーズからはや5年。途中半年の空白はあったのだけれど、毎月毎月これほどに楽しみな漫画はいままでになかった。あったな。「ももんち」だ。イブニングでは表紙になったのは1回だけだったなぁ……。

次回は5/11。あっという間。そして5/21には完結3巻。予告では最終回大幅加筆との由。第24話を読んでまず、次回で終わるのかと思ったんですが、なるほどです。

で、文化庁メディア芸術祭推薦になってました。マジオススメ。

j-mediaarts.jp

 

 

 

「野球場でいただきます」を読んでください。

「野球場でいただきます」を読んでください(T/O)。

 

web-ace.jp

もうみなさん読まれているでしょう。時節柄ファンタジー

おっさん趣味を女の子変換して楽しむ物語、と見せかけて、心底野球屑の主人公つばめと、不幸な偶然から彼女と出会ってしまった亀井ちゃんの、沼の底に向かって沈んでゆく話です。

無料で読める第1話に魅力のすべてが詰まってるんですよ、これ。

1ページの1コマ目の一文。共感を誘うキャッチフレーズ。から始まる。

そしてタイトルどおりの展開をみせる。とんとん拍子に進んでゆく物語のクライマックスには、これまた強烈なパンチラインが叩き込まれます。ここが私のアナザースカイ。

その後には、それまでの騒々しさを球場において帰る静かなシーンで終わり。いつもいつもキャンプ帰りはさみしいものなのです。

 

一読、この間の「伊集院光とらじおと」のデーブ大久保さんがゲストの回を思い出します。家族5人で外野のチケットとご飯で2万円を超えてしまう。その1試合3時間の間だけでも、野球を見て、嫌なことを忘れてもらいたい。単に野球好きなら、球場に行くだけで楽しかろうし、そのうえで、酒とご飯でいただきますならなお楽しいだろう、と想像できます。

楽しんでる人を見るのは、楽しいものです。

エヴァの碑

シン・エヴァンゲリオン完結編とプロフェッショナル仕事の流儀を見た。見終えた。

 

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エヴァンゲリオンにおけるネタバレってなんやねん、とは思うものの、以下内容について触れたり触れなかったり、やっぱり自分の思い出をつづりたい。つまりは正確ではない。要出展。

放映当時。アニメに先立ち、マンガ連載、単行本1巻が発売された。「ナディアの庵野秀明最新作」。単行本巻末のエヴァンゲリオン初号機デザインは鬼であり、ウルトラマンだった。とくに足というか靴がウルトラマン(もしかすると東映スパイダーマン)。

時に95年。キングオブファイターズ95が出たころだったか(当時のオタクらしいと覚え方)。時代は90年代。スレイヤーズセーラームーン、ラムネ&40、石田敦子中嶋敦子の絵柄の時代だった。その伝言ゲームの中でエヴァンゲリオンのキャラクターデザインは新しかった。

庵野秀明のロボットモノと思って読んだら、ぜんぜんちがって面食らったのを思い出す。メインはロボットじゃない。ダンガードエースかよ! と思いながらも目が離せなかった。んでもって、アニメが始まる。それからはニフティサーブ(go ftva)とメイプルタンネットワークでいろいろ、いろいろ考察が流れてあふれかえってゆく。死海文書について学ばないと理解できないとか、聖書の原典に当たらないと引用は正確な解釈はできないとか。先に答え合わせができると信じながら。私はしらない単語ばっかり出てくるので、それに酔っていた。当時読んでいた「黒死館殺人事件」とおなじくらい意味不明だった。

私がもっとも影響を受けた解釈は、ゆうきまさみはてしない物語」での第七話の考察(?)だった。記憶だと、他にアニメに使う金があるならエヴァンゲリオンにもってこい的な解釈だった。

なるほど、見える部分は新しく、引用があるとわかると引用元を探したくなるが、大前提として、制作側の意図を読むのがあるのか、と気づいた。なにしろ、アニメにしろ、マンガにしろ、ゲームにしろ、テレビにしろ、なにかにつけてすべては東京の話である。そこに人がいる、大人が仕事で作っている、とはまったく思いもしなかった。

そうやって、エヴァンゲリオンは終盤に向かい、ますます庵野秀明と同一視されていった。ように思う。今となっては、最終2話は予定通りなのか、万策尽きたのかはわからない。いや、そこだけじゃなくて、なにもかもわからないまま、考察していたみんなの思いは消化されず、祭りは終わった。わかった顔して「世界の中心でアイを叫んだけもの」を評価するのも、自由だ。あらゆる考察に対する回答の期待は永遠に失われた。

私はあの最終話が大好きです。

でも、そのあとそういうのが増えた。とりわけ連想するのは「ゼノギアス」。あのエンディングでいいのか。と、みなの思いが一つになったのか、その後ゼノギアスはなんどもなんども作り直されていくんですが。あと「蒼穹紅蓮隊」。ゲーメストだったかのインタビューであれを「偶然」と答えていた記憶があるんですが、96年発売ではあんまり説得力もなく。「ガンパレードマーチ」は考察勢が公式BBSで答え合わせができたのは幸せな結末だった。これは、その後「エヴァンゲリオン2」につづく。シバムラティックバランスとは。そして、なにより放映終了のその年のキングオブファイターズ96にはゲーニッツが登場した。大丈夫なのか。

そうやって、いろいろなところにエヴァンゲリオンの影響があった。結果、たぶん、いわゆる90年代的なオタクコンテンツはエヴァンゲリオンによって消えていった。

次いで、シト新生彼氏彼女の事情ラブ&ポップもあるけれど)。記憶にあるのは、複数回見ている人たちが、Death編終了後にトイレに行った立ち回りだった。それでもまだ終わらずDEATH(TRUE)、2と作り直され続け、「Air/まごころを君に」に至る。おお、全部見てるな。WOWOW加入したよ、多分。LD買ったよ。テレビシリーズのLDは箱が間に合わなかったから、再版版になったけど。

これで終わったんだろうか。

んでもって、エヴァンゲリオンの新作はでないのに、ぱちんこ/パチスロの新作は毎年発売された。毎年新作映像が見られるのはパチ屋だけ! スロットエヴァンゲリオンは5号機第1号になったりした。エヴァンゲリオンがここまで生き続けたのはぱちんこのおかげじゃないかとおもうんですが。

新劇場版。序破Q。からの:||。みんなして、終わるんかほんまに、と思ったはずです。なにはともあれ、劇場版「まごころを君に」で、みんなしてアルジャーノンのお墓に花をあげたんじゃなかったのか。世界線の考え方が普及した結果、これはこの世界線となり、惣流アスカラングレーから式波アスカラングレーとなっても、真希波マリイラストリアスも収まるところに収まっていった(そういえば、テレビ版当時から空母そそそそなのでこういう名付けと受け入れられてたような気もする)。

毎回面白かったけれども、筋はおぼろげになっていく。いやねぇ、加齢。痛快動画が見られればそれでいいんだよ。なので、エヴァンゲリオンにおけるネタバレってなんやねんと思う次第。twitter上でゲンドウ編、鈴原サクラ怪文書とか出回るの最高じゃないですかね。そうか、ぼくらには鈴原サクラがいたんだ、と思い出しましたよ。

なによりプロフェッショナル仕事の流儀が最高でした。たぶん、まったく庵野秀明が出てこない、周りの人たちと風景のみで構成された、それでも庵野秀明スペシャルと言える映像が見たかったんじゃないかな。4年分の素材から、まったく庵野秀明の出てこないNHKクルーが主役のプロフェッショナルが放映されるのを楽しみにしています。

みながら、月刊OUTだったかな? で読んだ富野由悠季ガンダム評での、皆が見ているガンダムは完全に同じではなく、少しずつ違っていて、重なり合っているのだけれど、そのどれとも重なっていない部分にもガンダムがある、との一文を思い出しました(記憶)。立場としては指揮をとる、庵野の見たエヴァンゲリオンを皆が見えるようにするのが仕事なんですが、番組中では作品のため、お客のためとしていましたが、その客の中に庵野監督自身もいたんじゃないかなぁ。

私は、このプロフェッショナルがいちばんおもしろかったです。撮影にも、編集にもまったく庵野秀明が関係していないからでしょうか。完全に他人が作ったエヴァンゲリオンじゃないですかね、これ。

最後に。

ここまで完全にエヴァンゲリオンが終わっていながら、ぱちんこ新台が出たら大笑いしたいです。出るんでしょうけど。

涙の回 「空電の姫君」第22話かんそうぶん。

今月も「空電の姫君」が読めました。危うい日常。

 

前回の衝撃のメジャーレーベルからのヘッドハンティングを受けての、マオと夜祈子さんのふたりの物語へ。オペラシティで話すふたりの感情の行き違いがさみしく、さみしく荒んでゆく回でした。

そしてなにより! 最終ページのあれ! が!

思い返せば「連続8回連載」との告知からして、不穏ではあったが、いろいろな人が出てきて、物語をほのめかせながら、舞台から消えていくのを繰り返すので、安心していました。

が、しかし。それらは本筋ではない。「空電ノイズの姫君」「空電の姫君」は、マオと夜祈子のふたりの物語なんだな、やっぱり。インタビューで冬目先生がそのように解説していたのを思い出します。

また来月。

「転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件」が面白かった件

T/O

sneakerbunko.jp

タイトルは本文の1行目です。

それはともかく、夜空には数多の星があり、明るい星の近くの暗い星はとても見えにくいものだ。星が、自分がどこで輝いて見えるかは選べない。そんなものは運である。明るい星は、夜を行く人の目印になり、その慰みに他の星とつなげられて形を成したり、それにまつわる物語ができたりして、人から人に伝わってゆく。暗い星はせいぜい軍人の訓練に利用される程度だろう。

久しぶりに、新刊を新刊のうちに読んだので、そのうちに好印象だった1冊を紹介しよう(おっ、ブログっぽいな)。

 

スニーカー文庫の3月の新刊の1冊「転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件」だ。なるほど、タイトルで内容がほぼお察しである。カバーイラストのヒロインの姿もタイトルを補って余りある。

雑なあらすじ紹介としては、「のんのんびより」のようなクッソ田舎から諸事情で首都圏に引っ越してきた高校生の少年が主人公だ。この年頃の引っ越しはだいたい家族の事情であり、本人の意思ではない。主人公は無事に転入試験を合格し、とある高校へと移籍する。そして、タイトル通りの出来事が起こって、あにはからんや、数年ぶりに再会となる場面から物語が始まる。

ライトノベルは少年向けで、想定読者は反抗期真っ最中なので、両親が出てこない物語が多い。なんか海外赴任とか、そういうの。この物語も諸事情でいっさい大人が出てこない。子供達だけで物語が進む。子供たちは夜の住人。

久闊を叙し、学校内での立場、関係性を構築していく主人公。いやしかし、田舎で生まれ育ったので、そういうスキルがない。まー、田舎だと学校の同窓生は生まれたころから同じと思えるくらい変化がないので、関係性を結ぶスキルを身に着ける機会がないんんですな。悩みながらも、今まで通りのスローライフスタイルと、新しい生活との折り合いをつけてゆく。その中で、新しい出会いがあったり、思い込みを修正したり、見えてなかった何かが見えてきたりする。関係は流転する。だが、子供だから選べる選択肢はとても少なく、そして脆い。

その果てに、ちょっとした変化が安定して1冊が終わる。

いろいろな不安要素は続く。なぜなら生きているからだ。今となってはLINEがなかったころにどうやって、人と連絡を取り合っていたのだろうかと不思議に思う。夜に、まるで、星と星をつなぐように、友達と、それだけじゃない関係の人と、どうやってつながっていたんだろう。

このような物語を読むと、ライトノベルは男の子の夢を描き続けてほしいとつくづく思う。続巻に期待してます。

ワンダーエッグ・プライオリティを見てください

ワンダーエッグ・プライオリティ」。今期最高です。

 

wonder-egg-priority.com

 

第7話「14才の放課後」がとにかく好みだった。だから14才の女の子たちが主役なんだな。最近の「僕の心のヤバイやつ」でも14才らしい、声変わりのエピソードに心が打ちぬかれた。そういう時期だ。止めようもない。他にもいろいろ。変わっていってしまう。体も気持ちも。こんなことを言いたいのじゃないのに、と後悔ばかりをしてしまう毎日。

子は親を選べない。

子供は大人を選べない。

壊れた家族は戻らない。死んだ人はもう会えない。だから、家族を戻そうとする、屍者に会おうとする物語があるんだ。な。

単純に、生きていると、死ぬのを忘れてしまうのですが。

親はどうして自分が子だった時の気持ちを忘れてしまうんだろう。

大人はどうして自分が子供だった時の気持ちを忘れてしまうんだろう(大人はもっといろいろ忘れるけれど)。

見ていると、自分の中でそういう後悔が、再生されてつらい場面が多いです。

第7話は、登場人物のひとりが、自分の親について理解するエピソードだった。最後の簡単な一言「今じゃない」が、とにかく、彼女の中で整理がついたと感じられるセリフで、その静かなシーンと表情と母親の表情とがあいまって、胸を打ちました。

絵も、動きも、音楽も、背景も、表情も、やり取りの間もすてき。好きしかない。話はつらいのだけれど、絵が楽しいので、総合計では楽しいしかありません。

1話の屋上を走るシーンからが好き。2話のふたりで歩くシーンが好き。3話の灯台から青空がすき。4話のふたりで最終決戦のシーンがすき。5話のはしけで4発の銃弾が光るシーンがすき。6話の4分割のシーンが好き。7話は全編すき。ラストの和解のようなシーンがとりわけ好き。ここのやりとりの間が好き。

という、はなしでした。

やっと「魔界村」を楽しめた話。

Switchでカプコンアーケードスタジアムが発売された。発表から発売まですぐ。そういうところとても今風。

www.capcom-arcade-stadium.com

製品が発表されたときに驚いた。「ギガウイング」「プロギア」「1941」「19XX」「1944」があるやんけ! と。誰だCPS2は移植されないと豪語してたのは。他社開発は権利関係ザルだから移植されないと言い切ってたのは。

んでもって、ニンテンドーダイレクトの「この後すぐ!」のあと、ほんとにすぐ発売。すごいな、おい。

で、結局、時限無料の「魔界村」ばかり遊んでます。

とても楽しい。こんなに面白いゲームだったのか、と35年ぶりに教えられました。「マリオ」にやられていて、とりあえず、なにも考えずにジャンプしてたんですね、私。このSwitch版はゲーム速度を遅くできるのですが、そうして遅くしてあそんでみると「ジャンプをせずに進んでいくゲーム」だとやっとわかったんですよ。発見でした。

冷静になって考えてみれば、おっさんが鎧をつけているのですから、ジャンプなんざ絶対しちゃだめ、膝と腰が壊れます。足場の悪そうな魔界の、それも整備されていない村を、おっさんが鎧を着て進むのだから、ダッシュなんてできやしない。意を決してジャンプをしても飛距離は短く、高くもなく、ましてや軌道修正できるはずがないんです。足場から落ちたら当然のように垂直落下ですし。がんばれおっさん。

まわりをよく見て、ジャンプをせず、武器を使わず、走って、しゃがんで、進んでいくゲームだったんですよ「魔界村」は!

つくづく「スーパーマリオ」の影響が大きかったのだと感じます。Bダッシュからの大ジャンプ! なんてできるわけないんですよ。ゾンビ相手に武器を使わずにいられずはずもない。そこをぐっとこらえて、ジャンプも攻撃もせずに、なんとか切り抜けていく。梯子を上るのだって命がけだ。ジャンプしたら飛び降りもできない。膝と腰が壊れてしまう。梯子を上り切ったら、すぐに動けない。いったん登り切って姿勢を整えないと次の行動がとれないんだ(魔界村は梯子を上り切ると、謎に登り切った姿勢をとる。わざわざそのグラフィックが用意されているのだ!)。

移動中はめっちゃ腕を振って、短い脚を忙しく動かして走る。鎧は上下に揺れる(これもアニメーションが用意されている)。そしてなにより、わびしい姿なのは垂直ジャンプだ。蟹股のおっさんが両手を広げて、全力で垂直に飛ぶ。低い。おっさんの運動能力として妥当な、低いジャンプ力なのだ。当時のアクションゲームとしては、寂しいほどのジャンプ力。

とにかくジャンプしてはならない。梯子も使いたくない。

それを大前提に騎士道のため、お姫様を助けに向かう。臭そうな魔界の墓場を、森を、廃墟を、洞窟を、城をこえてゆく。出てくる敵はどいつもこいつも臭そうなやつばかりだ。歯を磨いてない、風呂に入ってないヤツらばかりだ。とにかく臭そうだ。

ゆっくりと世界を感じながら、ぼつぼつと魔界を進んでいく。ミスったら巻き戻す。安心設計。

速度低下と巻き戻し。これが快適に遊べる秘訣です。

当時、1944、19XX、1941が移植されないのか不思議でしたが、今回遊んでわかりましたね。

とにかく難しすぎますわ。

こんなん買うやつはいない。売れるはずがない。100円/3分のアーケードならかろうじて許される難易度です。その昔、シューティングゲームのトッププレイヤーが、上達の秘訣として、とにかくコンティニューをして、毎回最後まで通してプレイするのを繰り返すと説明したのを思い出します。1クレジットでクリアしようとするよな! そうじゃなくって、上達の秘訣はとにかく全編通してプレイすること、見ることが秘訣なのです。

しかし、100円玉は有限であり、つぎ込めば最後まで行ける保証もない。まずは最低限それくらいのスキルは身につけましょう。

そのむつかしすぎるレトロゲームを、遅くする、巻き戻す、のスキルを用意して現在でも遊べるゲームへと変えているのが素晴らしいです。とにかく簡単に繰り返せる、考える時間をつくる、試行回数を無限にできる。そうして発見を繰り返して、進めていける体験。

この部分で、レトロゲーム移植のエムツーとの現代の移植への手法の違いを感じました。エムツーシューティングゲーム移植シリーズのショットトリガーズでは、経験のあるプレイヤーがより深く潜れるツールが用意されています。スキルのある人が、繰り返し繰り返しプレイできる環境が用意されている。でも、それって、ある程度まで潜れる人が、より深く潜るための環境であって、これから潜る人には、それでもまだしんどいんですよね。

簡単に潜れるようにする。繰り返せるようにする。

ミスは仕方ない。そのミスのペナルティを無にできる。これは遊びやすいですし、延々魔界村を遊んでしまいますな。

あと、当時のカプコンのグラフィックは、影がついているのと、アニメーションパターンが豊富、独特の色使い(これは各メーカーに特徴があったと思う)が好きでした。「トップシークレット」「ストライダー飛竜」がとりわけ特徴的ではなかろうか。魔界村は、主人公アーサーの走る、ジャンプ、攻撃のアニメーションが細かく丁寧、豊富で面白いです。鎧が上下に揺れる、ヒゲ、青い目、そして影とやたら細かいんですよ。

ぜひ「魔界村」を遊んでください。「プロギア」は無理だ。人の目は横を見るようにできていないと思うんですが、どうですかね。