ワンダーエッグ・プライオリティを見てください

ワンダーエッグ・プライオリティ」。今期最高です。

 

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第7話「14才の放課後」がとにかく好みだった。だから14才の女の子たちが主役なんだな。最近の「僕の心のヤバイやつ」でも14才らしい、声変わりのエピソードに心が打ちぬかれた。そういう時期だ。止めようもない。他にもいろいろ。変わっていってしまう。体も気持ちも。こんなことを言いたいのじゃないのに、と後悔ばかりをしてしまう毎日。

子は親を選べない。

子供は大人を選べない。

壊れた家族は戻らない。死んだ人はもう会えない。だから、家族を戻そうとする、屍者に会おうとする物語があるんだ。な。

単純に、生きていると、死ぬのを忘れてしまうのですが。

親はどうして自分が子だった時の気持ちを忘れてしまうんだろう。

大人はどうして自分が子供だった時の気持ちを忘れてしまうんだろう(大人はもっといろいろ忘れるけれど)。

見ていると、自分の中でそういう後悔が、再生されてつらい場面が多いです。

第7話は、登場人物のひとりが、自分の親について理解するエピソードだった。最後の簡単な一言「今じゃない」が、とにかく、彼女の中で整理がついたと感じられるセリフで、その静かなシーンと表情と母親の表情とがあいまって、胸を打ちました。

絵も、動きも、音楽も、背景も、表情も、やり取りの間もすてき。好きしかない。話はつらいのだけれど、絵が楽しいので、総合計では楽しいしかありません。

1話の屋上を走るシーンからが好き。2話のふたりで歩くシーンが好き。3話の灯台から青空がすき。4話のふたりで最終決戦のシーンがすき。5話のはしけで4発の銃弾が光るシーンがすき。6話の4分割のシーンが好き。7話は全編すき。ラストの和解のようなシーンがとりわけ好き。ここのやりとりの間が好き。

という、はなしでした。