空電の姫君おわり

「空電の姫君」が完結した。

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2016年から足掛け5年でした。いろいろありましたが、読み終えられて感無量。

とにかくタイトルの「空電ノイズの姫君」がクッソかっけぇので、そこでまず食らってしまって、毎回毎回が楽しみで仕方がなかった。「イエスタデイ」完結後の最初の新連載だったのも楽しみの理由。もうまんがを書かないまで想像した。

ヒロインふたりが、これまでの冬目景の作風2系統からそれぞれ出てきたように見えた。黒髪ロングには血の匂いがする。かわいらしい小さな女の子は表情がとんだりはねたりする。それぞれが連想させる過去作を持っている。

「空電の姫君」はあんまりにもライブシーンが面白すぎて、本筋を忘れてしまった。これは、女の子ふたりの友情のようなモノの物語だ。圧倒的ライブシーンをバックにして、その友情のようなモノが変化してゆくのだ。あまりに作中のバンドの活躍がまぶしすぎて、それが見えなくなってしまう。見えなくなったんだよなぁ~。夜祈子さん加入後のライブシーンが毎回、毎回、クッソかっけぇし、圧力があって最高だったんだよなぁ~!

単行本収録の最終話。雑誌掲載20Pが32Pに。最後のライブに見開き追加、そして最後に夜祈子さんの物語。みごとにカットアウトしました。この終わり方。まだまだ全然何もかもすべてがこれから始まったんだとしか見えない終わり方! が! これまでにないラストで、震えるしかなかった。サイコーしか言葉がない。

そして、また次のマンガがはじまるのです。