「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト」からあなたへ。

「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト」を見た。浴びてきた。

 

cinema.revuestarlight.com

 

舞台、アニメテレビシリーズ、漫画と続いてきて、ひとまず総集編「ロンドロンドロンド」ときて、満を持しての「劇場版」だ。サブタイトルはない。「劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト」。このタイトルで十分。わかります。

 

あたかも宝塚音楽学校新入生募集のようなメインビジュアル。

あらすじなら17文字で書ける。のだけれど、それを2時間かけて、レヴューとして見せる。次から次へと突拍子もない舞台装置の連続。気を引き続けるためだけの舞台装置に意味がある。大仰な舞台装置に価値がある。

なにしろ、レヴュータイトルは「ワイ(ル)ド スクリーーーーン バロック」なのだ。

そこで繰り広げられる9人の少女たちの歌劇。ここまでくれば、たとえシリーズを追っていなくても、この劇場版だけでも楽しめる。

 

「劇場版」とついている意味がわかった時、そこから泣きながら見てました。これほど「劇場版」の看板に意味がある映画があっただろうか。もし許されるなら、ずっとそういうレイアウトでもよかったくらいの劇場版。劇場で見ることに意味がある。これまでにも「劇場版」にこういう期待をしていたアニメ作品はあったんですが、「レヴュースタァライト」でその気持ちが叶いました。

 

光と音と、映像と! これぞまさにレヴュー! 私はこれが見たかった! わかります! 

 

と私の中のキリンが終始叫んでいました。

始まって少しして、何を期待してこの映画を見に来たのかと考えていました。期待するべき物語はすでに語りつくされた後で、それでも、劇場版が作られた意味ってなんじゃろう、そして、私は何を期待して見に来たのだろう、とかいろいろ考えていましたが、キリンが出てきてしまえば、それが合図。あとは最後まで見続けるだけでした。そして、思うんですよね。私はこれが見たかった!

そして、最後のレヴューの果ての、青空が印象的でした。その青空が伝えるあらすじが、ほんと、簡単すぎて呆けてしまう。それぞれの物語はあるにしても。終わってみれば、くらいくらい劇場で見るための物語だったと思い出して、単純に、もう1回見なくては、と思えました。見るよ。

 

最後に。大場ななが「女一匹が、命をかけて諸君に訴えているんだぞ!」と言い出さないかとハラハラしました。いいそうじゃん。