私的2018年 コンテンツ10選

tonizaburou.hatenablog.com

真似です。

というわけで、早速始めましょう。長いよ。

1.ゆるキャン△

人生を変えた出会いの1。2018年はこのアニメとまんがを繰り返し、繰り返し見ていた。アニメよりもまんがが好みです。フレームが自由なぶん、まんがのテンポが私の好みのようです。

アニメはクリスマスキャンプで終わるのだけれど、原作まんがのその次の正月の話、第5巻が、こればかり繰り返して読むくらい大好きです。面白い体験はいつもいつもすぐそばにあるはずなのに、気づけない、見えても、みていないのだとつくづく気づかされました。それと同時に、きづいた人たちはそれを楽しんでいるのだと思うと、心底嫉妬します。嫉妬。

すくなくとも、楽しいこと、私が楽しいと感じる体験は外にあるのです。まずは、人が話すことを熱心に、最後までちゃんと聞こうと教えられました。努力します。

2.あさがおと加瀬さん

人生を変えた出会いの2。2017年に声なしのミュージックビデオが公開されたのだけれど、今年はついに映画化に。とにかく佐倉綾音さんが演じる加瀬さんが、想像以上に完璧に加瀬さん。山田からみた加瀬さんにしかもう感じられないくらいに、加瀬さん。見た人を全員山田にしてしまうくらい、加瀬さん。私は劇場で見ながら山田でした。視界に光の粒が降り注ぎ、何かに当たって細かく砕けて、光を放ち、目の前がどんどんきらきらしてくるのが判るのです。山田の世界はこんなにまぶしい。まぶしいのだ……!

単純に分野わけすると、百合モノなんだけど、いっそのこと、加瀬さん、と分類したいくらい、加瀬さんを楽しむ映像美だった。

われらの時代、僕らの時代、君と僕、ボク、と変遷してきた物語世界から、ついに私が消え去ってしまった。この世界に私はいない。山田のみている加瀬さんを体験するのみなのだ。

あとカバーアルバムも最高でした。「からかい上手の高木さん」でもカバーされていて、つくづく「小さな恋のうた」は女の子にうたって欲しいのだとみんな思ってると判ってうれしかったです。だよなー。

3.空電ノイズの姫君

冬目景さんの始めての現代劇じゃないだろうか。舞台は今。テーマは音楽。通奏低音はいつもの、長い緑髪の血を含む過去とそれにつながる今だったり。いつものですな。いつもの。

が、しかし。今年の夏に連載掲載誌のバーズが休刊した。ほとんどがデンシバーズに連載移行したのだけれど「空電ノイズの姫君」だけが第1部完となってしまった。あまりに残念で、そのあとは単行本2冊と雑誌を読み返してのこった2018年をすごしてしまった。

その先の今年2月に冬目景原画展があり、そこで「空電ノイズ」#16のカラー扉が展示されていた。主人公ふたりの気取っていない、澄ましていない、決めていない、なんのことはない、普段をかいた1枚なのだけれど、これだけが普段。うたっている夜祈子さんと、エアギターで練習する磨音のふたりにだけに聞こえるセッションの風景は、物語のこれからを期待させる、普段の風景。平日に原画展に行ったのだけれど、私以外に誰も居ないのをいいことに、この1枚だけを遠くから、近くからとじっと、ずっと見ていました。単行本だと2色で収録されているので残念なんですよね。うーん。

物語がここから読みたい物語だったのになー、とつくづく思い返していたら、来年早々からイブニングで連載再開、幻冬舎から3巻発売とうれしい知らせが。待ってました! と期待をこめて。

4.シオリエクスペリエンス

 ついに、やっと読めた第10巻。ほんとに、やっとですよ、やっと。連載でも読んでましたけどね。掲載号を途中まで読んで「そういや今月号カラーだったな!」と思い出して、その瞬間に頭の真ん中、いや、全身を音で打ち抜かれましたね。なんという心地よさ。

ここに至るまで、本当に長かった。でも一瞬だった。10巻まででひとつのアルバムとして完成されている。その最後に名刺代わりのキラーチューンが待っている。前述の、その瞬間が、本当に、もう、胸が一杯になる。みたいものが、期待していたものが見られる喜びに震えます。

されど物語はまだまだ続く。毎月、毎月、めちゃくちゃ楽しみです。

5.SSSS.GRIDMAN

つい最近なのでここに入れるにはためらいがあったのだけれど、そんなのどうでもいいやと思える。最終話のすべて、とりわけ最後の最後が期待通り、見たいものが見られた喜びと、当然ながら期待以上であること、その救いに涙が止まらなかった。今見ても、思い出しても、ちょっと泣ける。

泣かすためにすべてが配置されたのではなくて、当然主軸のグリッドマンとしても物語がありながらも、それと同時に小さな物語を救っていく丁寧さ。それこそが、ウルトラマンは持ち得なかった、グリッドマンだけの力なのだ。

とはいえ、現在の視点から当時のグリッドマンを評価するのは難しいなぁ。かっこいいオトナが出てこない物語というのは、90年代以降じゃないかなぁ。いまじゃ、オトナはかっこ悪いものとしてかかれてばかりになりましたな。それもどうかと思うけど。

そんなものはともかくとして、今年の最後を飾る最高の物語でした。私は物語を食べて生きています。

6.宇宙よりも遠い場所

今年の始めに「ゆるキャン△」「からかい上手の高木さん」「ポプテピピック」そして「宇宙よりも遠い場所」が放送されていたのだから、しょっぱなにかぶりすぎじゃないかと。

なにをやるかは自分で決めろ、と教えられた物語でした。前述とは違って、こちらはかっこいいオトナがちゃんと出てくる物語なのも印象的でした。思い返せば「SHIROBAKO」もみゃーもり一同じゃなくて、おっさんたちに揺さぶられる場面が多かったですね。かっこいいオトナ。楽じゃないオトナたち。自分はその1人だろうか。

南極に行く物語じゃなくて、行って、帰ってくる物語なんですよね。そこがまたぐっとくるんですよ。最終話の報瀬が仏壇に氷水を供える場面がとりわけ泣けました。同じところに行って、帰ってきたよ、と報告するその気持ちを思うと、やっぱり胸が一杯になります。#12で「そこについたら何もない」と言った報瀬が、そこに行って、しっかり帰ってきたその気持ちを。

まんが版は、一瞬「そっちか!」と思ったのですが、当然ながらそっちじゃなかったのだけれど、アニメが終わったそのあと、なにを描くのか毎回楽しみです。

7.ROIDーロイドー

百合姫連載のまんがです。今月号でみごと完結。みごとに。

百合要素はまったくないといえるのだけれど、ここに描かれている物語は、なにもかも、すべて、端から端まで好きなものしか敷き詰められていない。技術系女の子が大好きだって言う個人的要素を差し引いても、ここにあるのはいつかかならずやってくる物語だと思うのです。だからSF。みらいのおとぎばなし

単純に考えても、自分より優秀なロボット、プログラム、AIは今でも存在しているわけで、じゃあ、お前はなにができるんだ、と誰かに、自分からも、聞かれ続けているように思います。毎日。

今はそれが見えないから心が平和なだけですよ。もし、自分より優秀な、もし、自分の理想が、もし、理想の自分が作られたら、人はなにを思うのでしょうか。見えないほうがいいものがあるのですよ。でも、たぶん、無邪気にそれは見えるようになるでしょう。すくなくとも、今、現在においても株式市場、先物取引、為替取引はほとんどロボット取引なわけで、それを経済指標として人間の生活を左右されているのだから、もう、コンピュータに侵略されている、支配されていると思っといたほうが楽でしょう。

という、まんがです。まじおすすめ。

8.CR萌え萌え大戦争ぱちんこば~んFPS

発売は2017年ですが、今年もこいつに課金しまくりでしたね。結果は-3万円くらいかな。課金。金よりも時間が工面できなかった1年でしたが。

この秋口に藤商事から「iTunesに楽曲大量追加!」と発表されて、当然この台の楽曲が販売されるものと期待したのですが、結果はすっとこどっこいでした。アホかー! そのあとなんやらいろいろあったらしく、藤商事ツイッターアカウントが「すまんな。なんとか販売できるようにがんばるわ」と公式に謝罪めいたツイートをしたのが印象的でした。やりすぎだ。素材をまるごとシステムソフトアルファーに発注して、5000台限定での販売契約だったのか。そのあと「萌え戦」としてソシャゲが発表されましたけど、現時点で未稼働です。最近公式サイトが更新されましたな。事前登録2000人。無理ゲーじゃないかと心配です。ここで素材を売って小銭を稼ぎませんかね。

つまりは、楽曲販売、静止画素材販売、できれば大当たりムービー販売など期待しています。「エフるっ!」だけでもいいです。

9.サイゼリヤ

月に一度は食事にいった巨大コンテンツ。間違い探し。

テーブル備え付けの調味料の粉チーズが今年から変わりました。これまではKRAFT粉チーズだったのですが、オリジナル粉チーズに。これがKRAFTとは違ってひとつぶひとつぶが重たくておいしいです。そんなにかけなくていいようになってるというか。

オリーブオイルも代わったのか、今年の味がこれなのか。塩味がきついですね、今のは。濃い味の料理にはよく合うと思います。サラダには無理かなぁ。粉チーズもサラダにはちょいと重いかな。

10.アケアカ 幕末浪漫第二幕 月華の剣士 〜月に咲く華、散りゆく花〜

この夏からずっとこればっかり遊んでますな。第2次高嶺響大ブーム到来。ドリキャス版をいれると第3次かもしれない。月華の剣士ではなく、高嶺響がコンテンツなのかもしれない。あのキャラデザは完璧にして最高でしょう。裏(?)エンディングも最高。当時を思えば「るろ剣」の影響といえばそれまでなんでしょうけど、出が速い居合いキャラ、技名のかっこよさ、潜在奥義の「死を恐れぬ心也」はそのエフェクトとあわせて、作り手側の愛しか見えませんな。視死如帰。カプエス2の髪留め破壊影絵もかっこよすぎるでしょ。愛されキャラです。

PS4版が発売されて、やっとこアケ版月華がHDMIで遊べるようになったのはうれしいですね。あのドット絵がついにデジタルでみられる。

近寄りて斬る也ー>発勝する神気也が20年越しに安定して打てるようになってきました。

 

といったところでしょうか。アニメとまんがばっかりだな。小説は単刊がおおくて、続きが気になる、1年を通して楽しめたのがなかったかな、と。その中ではドラゴンマガジン連載の「ゲーマーズ!外伝」は毎回楽しみでした。

ではまた。