マリリン・モンローはもういない。「忍」は楽しいぞ。

俺はSEGA AGES「忍」を買った。当然お前も買っただろう。真の男なら買うべき真のゲームだからだ。

archives.sega.jp

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インタビューのサムネイルが力強い。メガドラ版のジョー・ムサシだ。

忍者でもニンジャでもNINJAでもない。忍だ。このゲームでお前は忍になるのだ。

その昔、どこのゲーセンでも置いてるセガのゲーム3巨頭のひとつ(個人の感想です)。残りふたつは「モンスターランド」「コラムス」。

アトラクトデモのボーナスステージの敵忍者(敵はあからさまに忍者なのだ!)がアップになって終わるのが印象的でした。このアトラクトデモが強烈に印象的でコインを入れるんだけれど、難しくてなんとか1回だけいけるくらいでしたか。パーフェクトはもちろんむり。残念。

あとグラフィックが好みでした。主線のない絵、中間色のべたっとした色使い、リロードとかの無駄なアニメーションとか。無駄じゃないアニメーションが操作の心地よさに繋がっていましたな。しゃがみ歩きとかカタナとかケリとか。

2面のマリリン・モンロースパイダーマンとかは差し替えられたんですね。調べてみるとVC時代からの模様。3面のバズーカ男はいいのか、と思わなくもないですが(思う)。AGESモードの白装束のジョー・ムサシは面白い。3DSでスーパー忍II、メガドラミニにスーパー忍とスイッチに忍と時代がさかのぼっているのも面白い。実に面白い。激アツ。

今なら、アーケードモードのトッププレイヤーのリプレイが見られて、これがもはやニンジャ・ムービーなみにかっこいい。スパっても今は再現できないので、なんとか近づけられるように地道に遊び続けます。これくらいならなんとかアーケードモードを最後までいけなくもない可能性が無きにしも非ずくらいです。薄いな。2D6で10以上で成功くらいの薄さ。がんばります。

あと「忍」はエアロシティじゃなくて、シティキャビネットの印象しかないので、スイッチ版の壁紙が銀色で馴染み深いですね。なお、インストは横じゃなくて上(クソどうでもいい)。ああ、ここまでくると、ジョイスティックほしいなぁ……。スイッチを手持ちで遊ぶのがメインだけど……。基板はJAMMAじゃないから手が出なかったんだよな……。

ほんとスイッチで遊べて喜びしかないな!

「銛ガール」がおわったね。

「銛ガール」が終わった。全2巻。

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電撃大王で毎月楽しみにしていたのに……。海と魚、命を奪うこと、人間も簡単に死にかけること。アウトドアってどれだけゆるくても、一瞬、一手間違うと命のやり取りになりますからね。

物語もさることながら、キャラクターのデフォルメのテンポが好きなんですよね。ちいさくなったり、おおきくなったり、りりしくなったり、わらったり。2巻だとP110の1コマめがとりわけかわいい。あと、ミーオのタイツとパーカー、ネクタイのきくずしかたの痛いところとか。痛い痛いよミーオちゃん……。

最終話がとびっきりかっこうよく、ずっぎゃーん! と完! となった。最後のセリフは夏子のセリフか、それとも作者の想いなのか、とかんぐってしまうほどに残念。「罠ガール」と2巨頭制にはならなかったものか。

電撃大王は2巻でおわっちゃうのが多いんですよねー。「ふりだしにおちる!」「恋の撮り方」「魔法使いと竜の屋根裏」とか。突然おわって驚くことがなんども。1回でおわったのもあったけど(触れない)。

作者は次回作も準備中とのこと。期待しています。

 

そして姫君は笑う。「空電の姫君」第1巻を読んだ話。

待望の「空電の姫君」第1巻を読み終えた。

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「夜祈子は最悪の女だった」との一文からはじめる「空電ノイズ」と同様に、「空電の姫君」も夜祈子さんの思い出の一言から始まる。

物語は、まるで「イエスタデイをうたって」からマオちゃん、「羊のうた」から夜祈子さんがやってきたかのように見えるふたりがバンドと恋と友情と未来と青春とほか大切なもの全部をないまぜにして進んでいく。それもひどくゆっくりと。いやー、すごい。おもしろい。まだまだこんなに面白くて、全身に響いてくるまんがが読めるなんて、冬目景さんを追っている楽しみがここに集約されているように感じられる。

連載だとあんまり感じなかったのだけれど、まとめて読むと、マオパパと夜祈子さんが接近しているように見えてくる。そうか、そういうことなのかー、とか。

第1話のラストシーン、シーツを干しながら踊る夜祈子さんの姿が印象的に見える。そこに重なるマオちゃんの思い出のモノローグが、それと同じ気持ちを抱かせる。これから先に幸せはあるのだろうか、単純な幸せはなさそうだと、先の雨雲と遠くの雷の音を聞きながら、この道を進むしかないのだ。

中盤のライブで笑っているマオちゃんを見て驚いた。笑顔を見たのははじめではないかな。やっぱりギターが好きなんだなぁ。

そしてあとがき。

是非幻冬舎版「空電ノイズの姫君」をお買い求めください。

と力強い一言。大切。

おそらく細かいところ、細かいところに冬目景さんの好きなものを散りばめた、たのしいまんがなので、未読なんてもったいないですよ。是非。

 

「黒鉄・改」3巻もおもしろかったねという話。

いま、アマゾンプライムでアニメ「無限の住人」を放送中。山田風太郎柳生忍法帖」ばりの復讐譚。今から思えば「柳生忍法帖」の流れに「魔界転生」があり、その先に「Fate」があるわけですから、万里の河を見る思いです。

というわけで、颯爽と発売された「黒鉄・改」第3巻。漫画自体が黄泉帰りですからね。順調にアフタヌーン版に追いついています。安心はできない。

毎度、毎度単行本の最後には誰かが川に流されがちで、前巻は丹が流されてしまったんですが、はたして彼女は無事なのか、から始まる第3巻。謎の集団、重なる陰謀、生者と死者、秘密の出生、幕府の隠密、それらが行き着く先は?! と富士鷹ジュビロ先生ばりの風呂敷ばんばん広げていく様は壮観です。いやー、すごいすごい。国枝史郎神州纐纈城」ですよ、もうほんと。たとえが不吉。

そしてなによりまず第一に3巻はとりわけカバーイラストの丹がりりしい。思い返せば2巻の丹はかっこよかったし。主役はだれた。すねてる場合じゃないぞ迅鉄。あとP101の丹の表情がサイコーなので、是非ご一読を。

という話。

「今/渦子 ゆく琥珀色のはて」休載だったので。

今売りのイブニングを読み終わって「イマカコ読んでないぞ?」と気づいて目次を見直したら休載でした。いいのか。

comic.pixiv.net

 

www.travel.co.jp

 

んがー! というわけで「ももんち」「ブルーピリオド」を読み返していました。

あー、やっぱり「ももんち」いやされるわー。美大予備校ってこんな雰囲気じゃないんだろうけど。「ブルーピリオド」はわかるわー。なにをすればいいのかさっぱりわからんところがわかるわー。想像だけど。

と、続いて「だんしんち」「ハチミツとクローバー」を読もうかとしたところで、読みかけの本に戻りました。なんですかね、読みかけの本があるのに、他の本をよんだり、まんがを読破したりするの。

次号に掲載されるといいなぁ。

バカウケの回 「空電の姫君」第9話かんそうぶん。

やっと「空電の姫君」が読めたぞー!

今回はバケウケの回でした。とにかく由比ちゃんの顔芸がおもしろすぎました。「よし来い」の表情がとりわけ最高。げらげら笑いながら読みました。のよ。夜祈子さんの怒った顔はやっぱりとりわけ美人圧最高なのも再確認。あー、扉のイラストがなんらかのジャケットのパロディなんだろうけど、わからないのが残念。4人だからクラフトワーク

で、今月は2回掲載じゃない?! の?! 次は11月。もう連載再開から1年たちますかー。はやいはやい。マジか。おなじくすごい速さで「推し漫画キャンペーン」は終わったしまったのう。

イブニング表紙にはおそらく単行本1巻のカバーイラストと思しき一枚がインスタっぽく載せられています。アー写らしく、てかてかしたふたりが印象的です。発売がたのしみじゃー。

はじまりになれ 映画「BLACKFOX」を見た話。

映画「BLACKFOX」を見た。

project-blackfox.jp

事前情報はほぼなし、キービジュアルのかっこよさとケレン味とかに惹かれて映画館に。女の子3人、1人はカタナを構えているとか、あきらかに深夜アニメの芸風なんですが、劇場版ですよ。でかい画面でニンジャアクションムービーですよ。タイトルもかっこいい、と。

しょっぱなからアクションシーン。刀と刀と爆発と煙! ここまでなんの説明もなし! すげぇとしか言葉がなかった。でも、あのキービジュアルの女の子たちはいったい、とも思っていたら、急転直下の展開に。

物語はひたすらにアクションシーンの連続ではなく、日常があり、葛藤があり、戦ったり、赦したり、取り戻したり、手に入れたり。とにかくいろいろ詰め込めるだけ詰め込んで過積載、そんでもって載せられなかったものもいっぱい見える。

その中でも、ラストバトルの主人公の顔のアップが印象的でした。クッソかっこいい。アニメである価値が詰まった、そのシーンをずっとずっと見たい! そしてラストシーンに。ああ、これ、エピソードゼロじゃんか、つまり、もっと見たいと思わせたら十分なんじゃん! ここからやっと本編がはじまるのに! 実写じゃなくて、アニメで見たい。煙にまで演技をさせる、アニメで見たいんだ! と、面白かったです。

で。素人ながら思うこと。

パンフレットを読むと、企画は2015年ごろから始まり、全部決まって実作業が2017年くらいかららしい。やっぱり成果物が目に見えるのは2年くらいかかるんだなぁ。2年。2年もかかる。

その前年の2016年に「君の名は。」が大ヒット(フリップフラッパーズも同年か)。今年公開の「HELLO WORLD」のパンフレット中の対談ではそのまんま「君の名は。」の影響について語られていた。ほかにも今年公開の「あした世界が終わるとしても」「薄暮」「センコロール コネクト」「君と、波にのれたら」「空の青さを知る人よ」とかなんとなく「君の名は。」の影響を感じるんですよね。あと「DEVILMAN crybaby」はいろんな作品でちょこちょこ名前がでてくるなー、とか。

そんな中で「BLACKFOX」が、このラブストーリー要素がまったくないアニメが作られてたことに驚きます。パンフレットを読むと、ストーリーをシンプルに、あたりに「君の名は。」の影響があるような気もしますが。巻き戻しができない映画ではストーリーはわかりやすいほうがより楽しめそうですし。実際にばんばんばばんと進んでいって「そこで終わりかよ!」と頭の中で叫びましたし。

あと、細かい設定が好みなんですよね。主人公がエンジ色のジャージを着てるのがとりわけ好み。これはネタバレなんですが、もしかしてそうだとするなら、律花の親父もそうとう狂っとるのも好み。

この先どうなるんでしょ。見終わった今、それにハラハラしますな。あわせて「宣伝広告は企業の義務」との松下幸之助の言葉を思い出してます。