「黒鉄・改」3巻もおもしろかったねという話。
いま、アマゾンプライムでアニメ「無限の住人」を放送中。山田風太郎「柳生忍法帖」ばりの復讐譚。今から思えば「柳生忍法帖」の流れに「魔界転生」があり、その先に「Fate」があるわけですから、万里の河を見る思いです。
というわけで、颯爽と発売された「黒鉄・改」第3巻。漫画自体が黄泉帰りですからね。順調にアフタヌーン版に追いついています。安心はできない。
毎度、毎度単行本の最後には誰かが川に流されがちで、前巻は丹が流されてしまったんですが、はたして彼女は無事なのか、から始まる第3巻。謎の集団、重なる陰謀、生者と死者、秘密の出生、幕府の隠密、それらが行き着く先は?! と富士鷹ジュビロ先生ばりの風呂敷ばんばん広げていく様は壮観です。いやー、すごいすごい。国枝史郎「神州纐纈城」ですよ、もうほんと。たとえが不吉。
そしてなによりまず第一に3巻はとりわけカバーイラストの丹がりりしい。思い返せば2巻の丹はかっこよかったし。主役はだれた。すねてる場合じゃないぞ迅鉄。あとP101の丹の表情がサイコーなので、是非ご一読を。
という話。