かつて存在した蒲田のゲームセンター「ミライヤ」。
参考画像は以下。
国鉄蒲田駅西口「ミライヤ」1982年頃。いまはもう無い。#画像フォルダをあさる pic.twitter.com/FNfX42GGwx
— Oritech Sashida (@oritech) 2017年12月22日
入り口の枠とライトは往時をしのばせます。
かつて存在した蒲田のゲームセンター「ミライヤ」。
参考画像は以下。
国鉄蒲田駅西口「ミライヤ」1982年頃。いまはもう無い。#画像フォルダをあさる pic.twitter.com/FNfX42GGwx
— Oritech Sashida (@oritech) 2017年12月22日
入り口の枠とライトは往時をしのばせます。
これが一番好きでした。
家庭を切り盛りする女の子と、家庭から逃げ出したまんが家志望の女の子の同居物語。家族って選べない。せめて自分のこれから選びたい。そんな物語。1巻でふたりして投稿用まんがを完成させる。しかし、大きな問題はそのまま横たわる。ふたりの女の子に家族の問題は、自分ではどうしようもなく、諦めるか、期待するかを選ぶしかない。
2巻では彗花の家族に変化が起こり、それを利用して、思い切った暮らし、望んだちょっと未来に向かって、いろいろ目を瞑りながら、おそるおそる祈るように歩を進めていく。その隣には、彼女がいると信じてるから。
作家、作家志望の物語が好きです。自分は考えてたこともない、物語について、それも面白い物語、人に選ばれる物語、憧れを載せて、その上何かを託していく行為にあこがれます。
遠きに行くには必ず近きよりす。1巻でそれにきづいたふたりは、またまんがを描き始める。投稿は遠い未来、近い未来のためにまたまんがをかく。
2巻がものすごくいいところで終わって、その最終章、最後の一行がとりわけ印象的でした。波乱の予感はそのまま残り、この先にふたりの試練が待っていると思えて、そして、それをふたりなら倒していくと期待できるだけに、今後を読みたいと望んで止みません。
続きが出て欲しいなぁ。どうか。
コミケに藤商事出展と聞き「おいおい、マジか、やるべき仕事があるだろ」と、検索したら、なんと12月に「CR萌え萌え大戦争ぱちんこば~んFPS」のオリジナルサウンドトラックが発売されてました。まじかー。ほんとうすみませんでした。そしてありがとうございました。速攻買いました。最高です。聴くしかないです。聴いてます。最高です。
これで、いつでも「エフるっ!」がきける……。「零式純情Turning!」も聴ける……! こんなにうれしいことはない……!
単純に考えて、2年前に5000台限定で発売された機械のサントラが出るのはすごいですよ。藤商事さん最高です。
機械としては検定釘対応、1/199、1/99.1 保留8 ST100 100% 特賞中戻し1 連荘率66.1% T1Y800(適当)なわけで、今なら低確率1/155で通らんもんですかね。新台待ってます。
今年はこれまでにないくらいまんがを読んだ1年でした。「このマンガがすごい!」が出たのにあわせて、自分の中の今年の10作について語る次第。
1.空電の姫君/冬目景
ギタリストの父を持つ少女、保坂磨音と、不機嫌美人の支倉夜祈子のふたりの少女のロックと青春となにかの物語。
これを読むために生きてました、くらいの比重。バーズ休刊から半年後にイブニングで連載再開。「黒鉄」くらいの時間か、二度と読めないと諦めていただけに、慶事で始まる年に。
リブートではなく、バーズの続きそのまんま。ロックとギターと、その背後に立つ血の気配。「イエスタデイをうたって」と「羊のうた」が交じり合ったような雰囲気に毎回毎回はらはらします。単行本の修正がすごかったのも印象的でした。特にあの1ページをまるっと変更はすごいです。
文字化け。いまどき。しらんがな。
ジミヘンドリックスの幽霊に取り付かれた高校教師、本田紫織がやりのこしたギターへの情熱を思い出し、再びバンド結成、ギターの神様とともに音楽を突き詰める物語。
これを読むために生きてた、その2。10巻でもはや涙は出涸らしたかと思い込んでいましたが、12巻、13巻と2冊あわせてがつんがつんと殴られました。単行本になったので、いつでもあのライブの熱狂が再生できる。13巻収録分は、連載で読んでて、毎月毎月感情ぐわんぐわんゆさぶらました。
クソかっけぇ。どうですか、在宅審査員のみなさん。
3.デイズ・オン・フェス/岡叶
空良奏と山奈音葉の女子高生ふたりが野外コンサート、フェスを通じて音楽を楽しむ物語。平行して山奈音葉の兄、楽と律瑠の手馴れたふたりの物語も進んでいく。
これを読むために生きてた、その3。音楽のプレイヤー側ではなく、純粋にリスナー側、フェス参加者側のまんが。とにかく楽しい。音楽が楽しくって、まんがが楽しい、したがって2重に楽しい。はばったい言い分ですが、1話がメトロックなのがとてもとても判るんです。まずはメトロック。
趣味はひとりじゃなくって、誘って、誘われて、友達と楽しむと、さらにたのしくなるんだよ! って憧れまで詰まってる。女の子サイドと男性サイドのどちらも、楽しみ方が違って、どちらも楽しい。生きてる時間に拗ねてる時間はありえない。幸運があれば、過去は変えられるかもしれないけれど、それよりも今納得して生きたい。
音楽、何時までも続く、音楽。
読んで楽しいのは、そこに自分が居たいからでしょう。
4.ワンダンス/珈琲
吃音を抱えた小谷花木がダンスと出会って、言葉以外の伝える手段を得ていく物語。湾田ちゃんかわいい。どぅえー!
ダンス! ジャンルはヒップホップ! まんがでどうダンスを見せるのかが、毎回、毎回楽しみ。なんど読み返しても楽しい。動画とちがって、フレームサイズを変えられるまんがだから生まれる読むテンポが、作中で紹介される音楽とあいまって、毎回、毎回、楽しく読める。主人公のカボくんを応援したくなる。ああ、いいなぁ、って、毎回、毎回、思う。
5.かげきしょうじょ!!/斉木久美子
東京下町生まれ、下町育ちの少女さらさと、女優を母にもち、元アイドルの奈良田愛のふたりが、未婚の女性だけの歌劇団の団員養成学校第100期生として入学してからはじまる物語。
つまりは宝塚音楽学校。作中では紅華音楽学校。毎回、毎回、毎巻、毎巻どんだけなかせんねん、このまんが、と泣きながら読んでます。今年の感想は、ひじりー! 自業自得だとしても、あんまりだー! のひとことです。
連載はついに本科生編に。この2年度のどきどき巻は「マリア様がみてる」以来のあの感じです。誰が妹になるのかどきどきしたあの感覚。
ほんとにどんだけ泣かせるねん。厨子のバス停に行くよね、そりゃ。
6.違国日記/ヤマシタトモコ
突然の両親の死。残された少女、朝は母の妹との同居がはじまる。
とにかく1話が大嘘で、2話から本気。3巻大好き。最新5巻でひとくぎり。みんなそれぞれ、自分の国の言葉でしゃべってる。それが通じると信じてるし、自分は思考、感情を正確に言葉に変換できてると信じて生きている。全部、誤解だ。あなたの言葉はあなたにしかわからない。あなたのうちのすべてはあなたの自由で、誰にも影響されてはならない。それと同時に残念ながら伝えられず共有もできない。錯覚はできる。幸せな錯覚を抱えていくしかないのだ。
突然の悲しみは、体と心が受け入れるのを拒否してしまう。ゆっくりとなんとか自分にあわせて噛み砕いて、言葉に代えて、体験するしかない。それはとてもとても孤独な作業。なんだろう。
読みやすいので、なんどとなく読み返して、そのたびに、ぐわっ、と底に隠した何かをつかまれる体験ができる。やさしい暴力みたいなまんが。
7.春とみどり/深海紺
母の事故死のため、孤児となった少女、春子。ひょんな偶然から母の同級生のみどりと同居を始めるのだが。
「違国日記」とは逆で、春子が同居人のみどりの心のうちを紐解いていく物語。女子高生なりの春子が、彼女なりにみどりと自分との距離感であったり、悲しみであったりをなんとかもてあまさないように、こわごわなでるようにこわごわ触っていく。まんがの展開速度が絵柄とテーマと合致していて、読み返すたびに、あっ、と発見がある。読み飛ばしているのではないけれど、気づけない描写があるなぁ、と。
百合まんがに分類されているけれど、これはそうじゃないと思う。生きてると、生きてるってことを忘れてしまうのを、思い出すまんがじゃないかな。今日生きてるのも、明日生きるのも、幸運なだけですよ。
8.青に、ふれる。/鈴木望
顔半分に先天的に青あざのある少女、青山瑠璃子。そのままの自分になんとか折り合いをつけた高校一年の春。そこで神田先生と出会ってからはじまる、彼女の感情の揺らぎの物語。
現実に青あざはあって、他にもいろんな先天性障碍がある。大なり、小なり。近眼だって、今となってはメガネで助かってますが、後天的障碍ですからね、あれ。なにもかもが、運でしかない。とはいえ、それと和解できるかは人それぞれ。
扱いづらい、たぶん、意思がないと描かないテーマです。でも、それは現実なんですよね、やっぱり。毎回、毎回いろいろゆれるのですが、ゆれているのは瑠璃子だけじゃないところが、やっぱり現実同等です。
ふれるのか、ゆれるのか、とか、毎回どきどきしながら読んでます。
9.笑顔のたえない職場です。/くずしろ
新人少女漫画家の双見奈々の自分も含めて誰も信じていない、悪い方向に考えるのだけが得意。今日も原稿は進んだり、止まったりする物語。
「狭い世界のアイデンティティー」のような漫画家まんが。主人公の双見先生が将棋まんがを連載中なんですが、作者のくずしろ先生はスペリオールで「永世乙女の戦い方」を連載中です。これも面白いです。
漫画家のまんがはそれだけで好きです。毎回、毎回、なんぞか拗らせて、ひとり静かに深みにはまっていく双見先生とそれを助けようとするアシスタント、担当編集の悪戦苦闘が見所です。ほめりゃいいってもんじゃない。ほめて欲しいところをほめないと浮かび上がってこないのは、漫画家だけじゃないですよ。みんな、おんなじ。期待しているところあるでしょ。
10.迷廊館のチャナ/冨士宏
ある日、少女チャナは自宅の物置で謎の鍵を見つける。そして、なぜか自宅そばにある廃墟のドアにその鍵を差し込むと、もう一つの世界に繋がったのだった。
今を去ること30年前。ナムコがゲームセンターで配布していた無料の月刊誌「NG」で連載(?)されていた同名まんがが、ついに再起動。「午後の国」はこれまでなんどとなく、復刊されてきたのだけれど、これはプレイステーションの「ナムコミュージアム」に収録されたっきりだったんですよね。NGをもらいにおおよその配布開始日にゲーセンに行ったよな、みんな。しかし、まんがは中絶、NGも廃刊、ナムコも社名変更されたりと時間は容赦なく流れてしまったのでした。
が、しかし。
今年は絶版だった「ワルキューレ」シリーズが電子書籍が発売されたりと、とりもどすような動きもありました。90年代の人気シリーズが再開したりとか、みんなして、やりのこしたなにかがあったり、その年代の中の人がそれを許せる立場になったりしたんですかね、やっぱり。
こんどこそ、最後までと願っています。
以上!
毎月楽しみにしている「青に、ふれる」。第9話がこれまで足音静かに近づいてきた何かが襲い掛かってきた回だった。
個人的経験が刺激されるのがフリースクールの場面。モノと子供にあふれかえった、あの湿度の高い空気の記憶を再生できる。今は、そうか、みんなして、3DSとかゲーム機でそれぞれが交差せずともいられるのか。よかった。
フリースクールのあの、モノの多さ、天井の低さ、行き場のない空気。
物語はフリースクールのシーンは一瞬で、主人公青山の通う高校の文化祭。しかし、そこで教師の神田は、かなり、かなり辛い展開を見せる。
これが本当に辛い。何度読んでも辛い(何度も読んでしまうくらい好きなんだ)。
一般公開された文化祭。あふれかえる知らない人と人と人。その中でひとりの神田の悲鳴のようなひとりごとが辛さ最高潮。全編とおして、青山にすがるように生きているのも辛い。青山もそれをわかっているかのような表情も無垢で辛い。
ああ、次回を待つのが一番辛い。
フライ教信者なので長崎にいって、かえってきました。国内線便利。
ここにあれが、ここであれが、ここに彼女が、彼が、といろいろめぐってきました。グラバー園では背景美術展開催中でした。以下、写真を貼り付けて旅のおわり。