それは厭な予感。第11回「空電の姫君」かんそうぶん。

今月も「空電の姫君」が読めました。生きててよかった。黒猫を飼い始めたらちゃんとまんがに描く冬目先生が好きです。

前回からつづく赤い闇と厭な足音の回。静かに、確実に、逃げ道を塞ぐように迫ってきている不快感。思い出すのは「羊のうた」の雰囲気。土壁の古い日本家屋、縁側、ガラスの多い建具と、ひし形のドアガラス。文化住宅の独特の恐怖ってあるじゃないですか。ありますね。

バンドとしては、いきなり5曲完成させているツカサくんも不安を掻き立てる。あんなに完成しなかったのに、どうして急に完成したのか。唐突な展開が不安しかない。

来月は連載一周年。不安がどうなるのか楽しみなのか、怖いのか。