2019年 好きだったラノベは「スイレン・グラフティ」でした。

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これが一番好きでした。 

家庭を切り盛りする女の子と、家庭から逃げ出したまんが家志望の女の子の同居物語。家族って選べない。せめて自分のこれから選びたい。そんな物語。1巻でふたりして投稿用まんがを完成させる。しかし、大きな問題はそのまま横たわる。ふたりの女の子に家族の問題は、自分ではどうしようもなく、諦めるか、期待するかを選ぶしかない。

2巻では彗花の家族に変化が起こり、それを利用して、思い切った暮らし、望んだちょっと未来に向かって、いろいろ目を瞑りながら、おそるおそる祈るように歩を進めていく。その隣には、彼女がいると信じてるから。

作家、作家志望の物語が好きです。自分は考えてたこともない、物語について、それも面白い物語、人に選ばれる物語、憧れを載せて、その上何かを託していく行為にあこがれます。

遠きに行くには必ず近きよりす。1巻でそれにきづいたふたりは、またまんがを描き始める。投稿は遠い未来、近い未来のためにまたまんがをかく。

2巻がものすごくいいところで終わって、その最終章、最後の一行がとりわけ印象的でした。波乱の予感はそのまま残り、この先にふたりの試練が待っていると思えて、そして、それをふたりなら倒していくと期待できるだけに、今後を読みたいと望んで止みません。

続きが出て欲しいなぁ。どうか。