ミスボド蒲田#54 ~よくなくなくなくな~い? 止まり~

先日はミスボド蒲田でした。

いろいろがビリヤードのように関連しあって、エッセンで羽ばたいた蝶の風が蒲田のゲーム会を16時終わりに至らせました。バタフライ効果を体感。もしくは風桶。

当日は受付もなく、名札もなく、まるで、偶然ボードゲーム好きが集まったみたいになってて、ちょっとおもしろい。誰かが来ると、誰かが受け付けて、事情を説明する。居酒屋で大将が手のかかるのを作ってるから、常連が応答してる感じ。それはだめじゃん。

と、情報強者の私は早じまいだとわかっていたので、ちゃんと10時から参加。すごい。いつもなら13時。

時間は短く、部屋数はいつも通り、ポーカーはなく、秋山さんは遊んでて。児童館みたいな雰囲気。参加された方ならわかるのだけれど、そこかしこから「おわったらどうしようか」と、言葉にならない、気持ちが漂ってたように思いました。まる。

 

というわけで、以下日記。

  • ゼイニィペンギンズ

初めて遊ぶゲーム。軽いドラフトとマジョリティ。得点ルールは「ステステマーケティング」をご想像ください。

1回やって、なるほど、ではもう1回、ほうほうこれはおもしろい、となった。この発見、気づきの面白さ。次はもすこしなんとかなりそうです。

  • ウィザードエクストリーム

「落水邸物語をしたい!」と提案したところ、トリテの教科書のこのゲームに。こういうことが多いので、落水邸はボードゲーム会のマクドナルドです。

ルールを説明して、トリテの用語の説明も。今となってはエクストリームが「普通」なのだから、トリテの「進化」を感じますな。「七つのしるし」を初めて遊んだときは「なんだこの無理ゲー」と感じたのだけれど。遊び続けると、予想は当てて当然、いかに他プレイヤーに黒チップを取らせるかを考え始めて、自然とむつかしくなっていくんだよなー、これ。

5人戦で終盤2ラウンドはゼロ点、合計マイナス12点で3位だったかな。終盤は予想が当たってくるあたり、まさに爆牌である。

  • キーフラワー

キーシリーズ。シリーズというほど出てないような気がするけど。インスト時に説明がなかったのだけれど、メイフラワーのもじりなんかな。とはいえ、あんまり開拓感覚はなかったなぁ。共通ボードじゃないからだろう。インストを受けながら、同一テーマの「ニューイングランド」を思い出してた。

で、インストがむつかしいゲームだな、というのが第一印象。季節ごとに競られる土地タイルを事前に全部説明しておかないと、戦略に影響するからなのだけれど。「ランカスター」のインストでも法律タイルを全部説明するもんなー。

加えて拡張商人。終わってから判る。この拡張は必要。得点源、それも勝敗を決定するほどの得点源が追加されるのだ。いいのか、拡張で。

今回は6人戦。ゲーム開始2ラウンド目で「このマストフォローのワーカプレイスメイント、攻撃性がすごすぎね?」と思い知らされる。最善手が(当然だけど)攻撃力成分が高い。1巡目の選択が重要すぎた。「後から」はこのゲームにはありえない。ぐわー、となること数回。

で、最終ラウンドで「あー、あれ止めれば全員とめられるじゃん」とほぼ攻撃のみの手を打つ。まー、攻撃力高すぎでした。あとからへこむ。しかも、後から考えたら、これじゃなくて、ああしてこうしてで、12点は伸びた、とわかって、なんつーか、あー、当日私は機嫌がよかったのだな、とわかった次第。

私一人だけがスクロール集め、その上目論見通りそれらをもれなく得点化権を獲得したものの、62点で3位? だったかな? 

感想戦で6人だと軽くなって、4人だと超絶重いとのこと。人数が減ると情報コントロールが必須になるため。6人だとコントロールできないから軽くなるっていう。なるほど、そういうゲームもあるのね。今回は6人でインスト込で2.5時間だったかな。終盤2ラウンドがさくっと終わった印象。

  • ライムパーティ

閉会が近くなったので、軽めの新作を。ラッパー養成ギブス。場にあるテーマカードとワードカードからリリック、ライム、フロウをその場で作る。まさにラッパー養成ギブス。

いろいろやってみたのだけど、ワードカードが目に入って、それをつなげて一文作ってしまう脳を止められなかった。うーん。「ハイパーロボット」と同じで、これを遊ぶ能力がないんじゃないかな、私に。「今夜はブギーバック」くらいしか知らないもんなぁ。ペ田中さんが巧かった。

 

と、16時で予定通り閉会。集まった中にけがわさんがラーのTシャツを着てて、こういうグッズがほしいなぁ、と思ったり、商業にはならんのだろうなぁ、と過日のラジオのこととか聞いたりして、解散に。

そのあとは、友人とカラオケボックスで遊んだり、その流れでいつもの月とすっぽんでご飯食べたり。カラオケボックスでは、偶然隣の部屋にもミスボド流れの友人がいて、こっちの部屋に入ってきたりと懐かしい感じ。あー、こーゆーの、もうずいぶんなかったなー、と。思い返せばゲーム会が用意してくれた場に参加するのじゃなくて、友人とこぞってどこぞで遊ぶのがすっごい久しぶり。珍事、椿事といっていい出来事だな、と思ってました。はしゃいじゃって、抹茶パフェを食べちゃったり。TARI TARI

結局、月とすっぽんを出たころにはとっぷり夜も更けて、フライトが予定通りならもう旅路の途中なのだなと、空を見て帰った次第。なんか買ってきてください(短冊)。

 

ではまた。

このラノ2017の投票が終わった

先週、このラノ2017のWeb投票が終わった。私も投票した。

ライトノベルは新人賞以外、デビュー後の賞レースがないから、このラノには続いてほしいし、価値がある。どうとかこうとかは、JICC出版時代の「このミス」でさんざん議論されたからもういらない。

2016年は「リゼロ」の1年としていいんじゃないかと。次点で「SAO」アリシゼーション編完結。

結果が待ち遠しいです。

ミスボドであなたとふたり出会う~第53回~

「狩歌」なら取り札3枚。

昨日はミスボド蒲田。夕方から参加ですよ。これくらいに会場に着くと、受付前に疲れた人たちが大勢たむろしている風景が広がる。そんな人たちと話しながら過ごすのが楽しい。今日はどんなボードゲームで遊んだのか、スマホでゲームを遊んでる人、本を読んでる人、休んでる人。みんな満足してる顔。こっちは今から遊びまくりや!

とはいえ、遊べたのは「ペッパー」と「ラー」の2つ。

「ペッパー」は昨年のテンデイズのイベントで試遊卓が大盛り上がりしていたのが記憶に残った。トリックテイキングでマストフォロー、トランプなし。ラウンド終了時にランク1を持ったスートのカードがすべて失点。

マストフォローなので失点のトリガとなる1を出せば他のプレイヤーに擦り付けられるのだけれど、自分がリードで1を切るのは大間違い、ましてや終盤でそれをやるとスートが枯れているため、自分に返ってくる可能性が高い。そして帰ってくると絶望しかない。終盤のリードは負け確定なのではないだろうか。

結果、1ラウンドは失点ゼロ、以降は毎回20点獲得で60点獲得して最下位。ルールの意味に気付くのが遅すぎた。特に終盤リードは死亡フラグであることに。ゲーム中に「狩歌」の話なんてしてる場合じゃなかった。

 

「ラー」は新版が発売されてからしょっちゅう遊ぶゲームになった。ニューゲームズオーダーの印象は、デジタルゲームにおけるエムツーと同じなのだけれど、どうだろう。

「ラー」は以前はつかみどころがなく、今一つ面白くなかった印象だったのだけれど、繰り返し遊ぶといろいろ気づけて、面白くなった。とにかくボードデザインが大好き。「バベルの塔」のパスワードの間みたいな雰囲気でよい。今年海外で発売された新版のボードデザインも相当よい。ボードだけ欲しいくらいによい。

結果は失点を回避するのを主題にプレイして32点で2位だったかな。ワタシとしては巧くやったほう。1位は失点すら飲み込む得点量だったので、勝利への道はひとつではないと気づかされた。まだまだ気づきがあるなぁ。

と「ラー」の最中に隣のテーブルに鴎さんが! 聞けば今年の4月から帰国したとのこと。ワタシのそのころはと言えばジョブが爆発炎上した時期と重なるためにまったくツイッターを見なくなった。それで気付かなかった―。そして、鴎さんがワタシのことを覚えててくれたのがうれしかった。鴎さんと言えば(私の中で)朝からビールの画像でおなじみなのですが(時差)そういうこともなくなりそう。それはそれで残念(ゲス)。

その鴎さんが電力会社デラックスをプレイされてたのだけれど、ゲームに土地勘があるように思えて、それまた面白く見えた。あー、やっぱりデラックス欲しいなぁ。あんなにでかいボードのゲーム、そうそうないし、遊びやすそうだしなー。株式市場も欲しいなぁ。旧版の追加ボード、ぜんぜん遊べてないしなぁ。うーん。後から買えないしなぁ。

 

そのあとはラノベの話やら、アニメ、ゲーム、サンダーボルトファンタジー丹翡ちゃんチョロイ等々、もろもろの話をして終会に。会場からの帰路で地獄の話をいっぱい聞いたのがよい思い出でした。まる。

来月はもうすぐ。すごい。10月は朝から晩まで行けそう。行けそうじゃない、行くんだ。

ではまた。

ガレッガナイトで焼かれた

9/10の夜はガレッガナイトに行った。バトルガレッガ20周年記念イベント、直前にファミ通でPS4ガレッガが発表されたため、それの続報にも期待がつのる、というか、イベント発表時はそんな情報微塵もなくて、ほんとに節目に懐古するだけだと想像していたのだけれど、まさかの新作(?)発表会と相成った次第。チケット発売日10時前にローソンに行ったら、ロッピーの前に立つ女性がメインメニューと手元とメモを行ったり来たりしているのをやきもきして待ったのもいい思い出です。

そして内緒の第三部の途中から涙が止まらなかった。

なんというか、あんなにゲームばっかり遊んでて大好きだったのに、どうして、そんな自分を信じてやれなかったのか。どうして私はゲームを作っていないのか、いや、その業界の末席にすらいないのか。今もどうしてなにも作ってないのか。

そういう身を焼く思いをしたくてイベントに参加した気持ちはあったのだけれど、想像以上の熱量に全身焼かれた気持ちだ。最前列に座っていたのも良くなかったのかもしれない。いや、すっげぇよかったけど。

バトルガレッガが作られたのは20年前で、当然、作っていた人たちは今より20若い。私の20年前は思い出したくもない。

大東京トイボックス」で主人公モモが引きこもりの時に「ソード」をクリアするシーンがある。テレビにながれるスタッフロールを見て、これを「大人」が作ってることに気付くシーンだ。私はずっと気付かなかった。作ってる人が、大人が、仕事で、大勢が、いることを。そして、たぶん、私がずっと暮らしていた、あの地方では選択肢がなかった(言い訳。テクノソフトだってコンパイルだって地方だ)。

そして、イベントが終わると新宿駅まで走った。

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ダイナスティはどこにいった~ミスボド第52回より~

こないだはミスボドでした。あれ? もう? 時間の流れがおかしい。おそらく時間貯蓄銀行の黒服たちに盗まれているのだ!

それはともかく、シン・ゴジラを見た後の蒲田の空は、いつもより高く、あおく、雲が遠く見えました。

ダイナスティ」をまったく見かけませんでした。マティアスクラマーのハンスからの新作ですらこの速さ。何が起こっているのか。買うことすらままならず、なんとか1回遊んだだけなので、もう一度、こんどこそうまくやれると思ってるのですが、その機会に恵まれるのでしょうか(ハイパー他力本願)。

以下、写真で済ます安易さ。「メディナ」はありきりさんが物件ひとつで18点のところ、私は合計16点という、すさまじい結果をたたき出したのが良い思い出でした。なつのかたからものとはこれか!

さて、来月は9月。そう、このライトノベルがすごい! 2017の投票です! またやるか!

 

ではまた。

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エモいライトノベル。

好きなライトノベルを投票しよう!! - 2016年上期

というわけで、好きラノの結果から。私がいうことじゃないけれど「面白いラノベ」じゃなくて「好きなラノベ」。主観的には同義だけど。

上位で読んだのは、1位、3~5位、この恋とブタ野郎。

雑な感想としては、エモい本が上位にきたな、と。

1位の「りゅうおう」はここ1年は1位に。作中ではそろそろ防衛戦ですかね。防衛は辛そう。「もとりゅうおう」になるのか。

3位の「近すぎる彼ら」。最後のキスシーンでの、女の子の熱、汗のにおい、体の重み、唇の温度、柔らかさがめちゃくちゃ印象的でした。ただ、カバーイラスト、口絵がむりくり下着絵なのが違和感強かったなぁ。そんな無理せんでも。

4位の「弱キャラ友崎くん」は、展開とテーマなぞなぞが派手じゃないので読んでてはらはらするくらいでしたが、ポプラ文庫ピュアフルばりの青春物語として終着して大満足の面白さでした。惜しかったな「俺より強いあの娘を殴りに行く」。

ガガガの昨年は「あの夏、最後に見た打ち上げ花火は」もエモかったので、この路線でいくのかしらん。好みです。 

5位の「図書館ドラゴン」。今時分としてはめずらしい、敵がちゃんといる物語。構成に手が込んでて、全体をおおう丁寧さが好印象でした。最初の魔法が発動する場面がとりわけ印象的。

10位までみると、なろう、異世界、転生系が出版数に比して選ばれてないのは、投票者のクラスタに由来するんかな。はて。「このラノ」の協力者票みたいなものなんかな、と思わないでもない。

9月になると、このラノの投票ですなー。

ガッツな笑いとド迫力。 アクセル・ワールド劇場版

「尺が足りねーんだよ!」 スカーレット・レイン

さっそくアクセルワールド劇場版を見た。いろいろすごかった。どうしてこうなったのだろうか。内容を雑にまとめる。

  1. アニメ前半、原作1巻、2巻のあらすじを90分の尺のうち40分程度使用 肌色シーンはもれなく収録。これがSAOとの差か……。登場人物が多いもんなぁ。
  2. 尺がないのに日常パート。ハルユキのかーちゃん、便利だな。あと、知ってはいるけど、ハカセの学内アバター、真面目にやれと毎回思う。
  3. 尺がないのにスカーレットレインのバンクは律儀に使う。謎だ。
  4. 青、緑、紫、黄の王が突然出そろう。劇場版だ。当然白はいない。そろったのだけれど、全員でゲストボスキャラに光線技をぶち込む程度で、特段の見せ場はなかった。
  5. そういえばアクアカレントが出てた。メタトロン様も。メタトロン様はさすが原作カバーを2回もお勤めになられただけの事はあります。CVゆかな。輪よりセリフが多い。個人的には見どころ。
  6. 石破ラブラブ天驚拳で解決。

なんかもうすごかった。あまりに総集編が長すぎて笑ってしまった。未来少年コナンの劇場版かよ。

「とある」の劇場版は、出すべき人は全員出して(神裂の扱いと便利さは爆笑)、デカイものを出して、ばーんとそれを壊して、とちゃんと劇場版だったなぁ、と思い出した次第。

どうしてこうなった。新作動画なので楽しかったけど……。1巻最後のブラックロータスの復活宣言のシーン、再録してほしかったかな。あのシーン、原作から思い描くともっともっと声量がほしいんよね、テレビ放送のころから。

ファンなら(クロスレビューにありがちな〆文句)。