アニメ「Vivy」の魂に安らぎあれ。

テレビアニメ「Vivy」が終わった。総集編まで見終わった。ご視聴ありがとうございました。

 

vivy-portal.com

 

時をかける少女」と雑に言ってしまえばそれまでなんですが。100年かけて、やっぱり未来は変わらないのか! と無力さに打ちひしがれたり。

 

このアニメの主人公ヴィヴィは歌で人と社会に貢献すると目的設定されたアンドロイド+AIです。「心を込めて歌う」と指示されているのだけれど、あんまりにもあいまいで、まず命令の解釈に戸惑ってしまう。ものすごい命令だし、それに戸惑うのも高度だし、それを正確に解釈しようと行動するのも高度だ。人ならそんなことしないと思う。

で、そこからいろいろあって、100年にわたる彼女のよかった探しが始まる。

 

前半はオープニング、エンディングが頻繁に変更されたのですが、終盤以降はそれも落ち着き、物語も次第に1点へと収束してゆく展開が毎回、毎回が楽しみでした。これを見ている自分は人間なのか、はたして、と神林長平「あなたの魂に安らぎあれ」を思い出したりしながら見ていました。あと「宇宙をかける少女」。それ以上いけない。

 

単純に、今でさえソフトウェア上で再現可能な作業であれば、人間より処理能力は高いし、いまはまだ人間が操縦しなければなりませんが、たとえば建設機械は人間より、能力が高いといえるでしょう。ほかにもいろいろ。わざわざ人間より劣る性能にされている機械はあると思うんですよね。AI、深層学習、集合知が人間よりずっとずっと構成になった社会はどうなるんでしょうかね。個人的には、政治とか経営とか意思決定はずっとかソフトウェアのほうが速くて、情緒がないだけ1度決定しても修正を繰り返すと期待できるので、よりより統治ができそうな気がするんですが、たぶん、情緒がそれを許さないだろうなぁ、と想像します。

 

現実には、シンギュラリティポイント、回帰不能点は年々先送りにされてるような気がしますが、たぶんこれも情緒の問題でしょう。金融商品取引はロボットが8割ともいわれているわけで、それを経済指標にしている人類はすでに回帰不能点を通過してるとも思いますが、それはまた人それぞれの認識であり、おそらく100年後には、この時点にも名前が付けられているでしょう。

 

「Vivy」も今後歌唱シーンだけまとめて見返したり、アクションシーン(歌うアンドロイドなのになぜかバチクソかっこいいアクションシーン満載)だけ見直したりしそうです。アクションシーンがすごかった。毎回、毎回、見返したり止めたりしてました。かっこいいのは初見でわかるんだけど、なにやってるかは何度か見ないとわかんない(老眼)のよね。

それではご清聴ありがとうございました。