「黄昏ニ眠ル街」をめぐる
「黄昏ニ眠ル街」をそうとう巡った。お値段以上なのでオススメです。
霧に包まれ人が消えた街を捜索して、この事件の謎を解くアクションアドベンチャー。主人公のユクモを操作して、街を、そしてダンジョン(?)を捜索してゆく。
歩いて、走って、ジャンプして街をくまなく探すのが主たるゲームなんですが、単に街を走りまわる、パルクールのような楽しみ方が最高に楽しいです。
街はほんのり中華風、もしくは、あなたが捨てていった地元の風景を想像させます。人がいない理由は判らないが、人にいてほしくない理由はあるなぁ、という感じ。地元のやつらになんか会いたくないもんな(個人の感想です)。
街には高い建物があって、それを相当まで登っていけるんですが、これが、もうほんとに高所で気持ち悪くて、操作にぞくぞくしました。街いちばんの細い塔の屋根の端に立って、夜の街を見下ろせる。そこからカメラの位置を動かして真下を見られる。うっわ、たっか! で、ユクモちゃんはちょっとアレなので、そこからジャンプで飛び降りれてしまう。でもって難なく見事着地を決めて、また走り出せる。関節のニュータイプ。なれると、あそこまで大ジャンプ! なんて楽しみ方ができる。一度クリアしても、ただただ街を走り回るためだけにプレイしていました。「ゼルダの伝説 風のタクト」以来の高所ゲームでした。
私が、なにかとレトロゲームばっかりプレイするので、がっちがちの空間把握、空気感把握ゲームはひさしぶりで、まだまだ遊べそうです。
このゲームの楽しさの主たる根源って、街のデザインなんですよねー、はい。絵の中を動き回れる楽しさがある。つまりは「大好きな絵の中に閉じ込められた」感覚です。あとラストの唐突なゲームは「ニーア:オートマタ」を連想させました。ラストは突然こうなるべきなんですよ。初プレイ時に声出して笑いました。