映画「すみっコぐらし」は会話の基本。

映画「すみっコぐらし」をみた。

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子供たちの知っているすみっコたちが、子供たちの知っている物語、昔話の世界で大活躍するおはなしでした。

とにかく子供たちがしっているものしかでてこない。それだけで物語をつくりあげている。子供たち中から言葉を引き出そうとする、やさしいコミュニケーションがそこにあった。

それは相手を尊重する会話の基本の基本です。

「それはつまり」と自分の意見にすりかえたり、「こんなことも知らないのか」と知識で殴りかかったり、「自分なら~」と自分のことを語りだしたり、「いや」「いやいや」と否定から話はじめたりしない。

人と人の会話の基本がこの映画には敷き詰められていた。映画を通して語りかける子供たちの中にある言葉を大切する、あたたかい敬意が感じられた。

そして、先を予想できるこどもたちには、ちょっぴりそれを裏切る、意外な展開を届けてくれる。すみっコぐらしが好きな子供たちには十分な映画でした。

大人が、それもネットに釣られた大人が、ちょっと低く見てみる分にも十分たのしめます。とにかくストレスフリーなので、すみっコたちと、いのっちの声に解毒され、ほとんどやさしさ、時々攻撃のほんじょうさんの声に撫でられてきてください。

で。

スタッフロールに由水桂とあったんだけれど? 見間違いかな? ここが私のいちばん盛り上がりどころでした。真偽は不明。それもまたよし。