面目躍如の第7回。「空電の姫君」かんそうぶん

「空電の姫君」がこんげつもちゃんと読めました。再開から半年、バーズ休刊から1年ですか。なにもかもがあっというまでした。「空電の姫君」つぎにくるからな!

と、今回は日常回。冬目景さんにときどきあるコメディ回。「ももんち」のような心地よいエピソードでした。「ももんち」最高なので読んで。

最中は11月くらい? なのかな。2ヵ月後ライブが夏休み後だったのと、その後もう一度復活ライブで、マオちゃん冬服だったし。ふっとく生きていこう。

くさった木造家屋と、なぞの草むら、井戸、そして草刈正雄の「汚れた英雄」。ぜったい日野君はヨキコさんに話しかけたくて映画の話ふったでしょ。などなど。テンポいい言葉のやり取り、謎の家屋をあけていくように読み進めるページと、楽しい楽しい回でした。

 

前回予告の「アルタゴに追い風」はどこった。

 

 でもって、イブニング編集長がツイッターを始めたのがアツいのをご報告して今回のかんそうぶんといたします。

「さらざんまい」を見終えた

「さらざんまい」を見終えた。なるほどさっぱりわからん。歌とか、踊りとか、アニメーションとか、物語以外がわかりやすくて楽しかった。放送期間中にカナブーンが事件を起こして、外野の事情で放送が危うくなる「ウテナ」以来の伝統芸を感じてしまった。ウテナは呪いだ。

んでもって。

私の腐った性根は「つながり」って言葉に対して、身構えてしまうのだ。攻撃だと判定している節がある。もしくは「反論できないさせないゆるさない善意」、つまり無敵キャラに見えるのだ。

伊集院光深夜の馬鹿力」の2019/06/10放送分の南海キャンディーズ山里さん結婚についての話のなかに出てきた気持ちが「それ!」だった。

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「黒いものは手を変え品を変え湧き出てくる」

「こういう性格だと心の底から黒いものは湧き出てくる」

友達もいない、仕事もない、金もない、なにもない、夜寝ているとふつふつと心のそこから沸いてくる「アレ」である。

ヤマシタトモコ「違国日記」#3で描かれる「ぽつーーーーーーーーーーん」の風景だ。まんがでありながら、小説家の主人公のひとりがすべて言葉に変換していく。その中のひとつが「ぽつーーーーーーーーーーん」。読もう。そして「次に来るまんが大賞」に投票しよう。

あまりにまぶしくて、希望があって、白くて、救いがあって、ちゃんと望んだどうりに終わっていった「さらざんまい」は外道照身霊波光線で、私を焼き尽くしていった。

goldhead.hatenablog.com

今、抱いている感想としては、上掲ブログと違いない。

「なるほどさっぱりわからん」

太陽と埃の中とジャイロダインとケツイと。

ストリートファイターII」をきっかけとして、似たようなゲームがいっぱい出た。結果として「格闘ゲーム」と1ジャンルになった。パクリではない。ジャンルである。

そのなかで、何かで読んだ「餓狼伝説」が「ストII」より先にゲーセンに入った話が面白かった。先に触れたモノをジャンルの嚆矢とする習性があるのだ。

という話から「ジャイロダイン」を思い出した。似たような私の話だ。

むかしむかし。コンピュータの性能がチープだったころ、ゲームの舞台は宇宙だった。背景が黒ですむから。

そんななかで地球の風景、水の青と森の緑が舞台となったのが「ゼビウス」だった。

が。私が先に触れた地球が舞台のシューティングゲームは「ジャイロダイン」だった。

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そのきれいなグラフィックに夢中になってプレイした。対地バルカンを撃つと前傾姿勢になるのが好きだった。誘導ミサイルのその性能がいまひとつなのは、クセを見切って打ち込むのが楽しかった。左右に移動中は対空バルカンが移動方向斜めに撃てるのがアツかった。ただ移動速度の遅さでやられやすいのは納得いかなかった。BGMがローター音だけなのが最高だった。ミス後の再開で画面が上から落ちてくるのが最高だった。その開始BGMが最高にかっこいいのだ。

木の上に移動すると大きく揺れたり、人が逃げ出したりと、細かいゲームにまったく関係がない、でもプレイ中には大切な手触りの演出、ぜんぜん得点に関係がない発見が多いゲームだった。

と、なにかにつけてゲーセンに行っては遊んでいたのだけれども、当時のゲームセンターは入れ替えが激しいため、ちょっと気を抜くともう消えていた。残念。

その後ファミコンに移植されたときは友達が先に買ったので、すぐに遊びに行った。開始デモ、画面が上から降りてくるかっこいいところは残っているのだけれど、全体的に白い、いや、埃っぽい。うすく黄色く見えた。今思えばテレビが原因なのかもしれない。「ゼビウス」もしろっぽい印象があったので、もしかすると当時のファミコンゲームメーカーには「黒くしない」ブームがあったのかもしれない。

この後に「タイガーヘリ」「究極タイガー」と続いていき、ショット+ボンバーが基本となり、東亜プランになり、ケイブになり「ケツイ」にいたる道となる。

が、しかし、思い出補正120%出力で、やっぱり「ジャイロダイン」がいちばん好きなのだ。誘導ミサイルがとりわけ好きなのだ。

黒の回 「空電の姫君」#6 かんそうぶん

ライブ終わりからの「空電の姫君」。さらっと顔を出す黒の回。ライブおわりが深夜だとしても。

事故でなくなったふたりのボーカル、謎の母親の死、血のフラッシュバック、会えない人、顔も覚えていない人、覚えていたかった人。音楽がおわり、それぞれが、その音楽を届けたかった人を思い出す。

それにしても、マオちゃんとつかさくんが似てきて怖い。夜祈子さんでなくても、ご法度を連想して怖くなる。

そして、女の子は、歌うのだ。

「これがロックなんだ!」

とか。

次は引越し回(なぜだ)。こうやってちくちくちくちく描き続けてほしいまんがです。

「トゥインクルスターのんのんじー」と"TCU"

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竹本泉トゥインクルスターのんのんじー」である。おおもとの連載は1993年。いまのところ3巻まで発売中。25年かけて3巻である。

ストーリーを紹介すると。

舞台は23世紀、人類が恒星間航行を可能とした時代。そして宇宙へとびだした人類がみたものは、いくつもの地球であった。というか、あまりに地球にそっくりな惑星の数々であった。

調査、研究の結果、それらはコピーされたものだと結論づけられる。つまり、この大宇宙には惑星のコピーすら可能にする、人類をこえた超文明が存在すると考えられたのである。ましてや、自分たちの故郷である「地球」ですら、コピーのひとつであると考えられる。しかし、それぞれの「地球」の進化はコピーされておらず、それぞの地球では似たような、もしくはまったくことなる生物が進化、万物の霊長となり、文明を気づいていたのだ。もちろん人類もそのひとつの結果にすぎない。

そして、その超文明は毎月(周期?)一度、この宇宙のどこかに、スターピース、と名づけられた自分たちへといたるヒントような石を出現させる。

全宇宙を舞台に、恒星間航行を手に入れた文明がこのスターピース争奪戦を繰り広げているのだ!

主人公 テー・ノンノンジー・パリンは考古学者。他人をあやつる超能力「眼力」能力者として幼少期は超能力者部隊で訓練を受けていたが諸事情からドロップアウト。現在に至る。

そして、彼女は考古学見地から、このスターピース争奪戦に個人で参加している。他はけっこう文明をあげて参加してるんだけど。

で。そんなことより。

出てくるのはサールス人、火星人、猫のじーく奈、などなど、いつもの竹本泉世界。それらが意味するところは、つまり、すべての竹本泉のまんがは、コピーされたいずれかの地球の物語なのだ! なづけるなら、それは、そう、竹本泉・コミック・ユニバース! ユニバァァァス!!

コピーされた地球の設定は「のんのんじー」以降に他のまんがでも出てきた設定であるが、それらを統一して、あらゆるセカイがひとつの宇宙に並存している、世界線なんて可能性の存在ではない。あらゆる地球、可能性が並存しているのだ!

おそらくスターピース・パズルを完成させた暁には「SSSS.GRIDMAN」のラストのようになるのではないだろうか……? おそらくこのパズルをあがったであろう、唯一の種族三角人は、このユニバースの「外」に至ったのではなかろうか?

などと考えた令和元年さつきの末であった。

ではまた。

2019/5 まんが購入予定

以下、2019/5 まんが新刊購入リスト。書店でみて突然買うのはあるでしょうけど、日販のリストからひろってみました。 

  • 幼なじみになじみたい 2巻

ツイッター発のまんが第2巻。先輩(巨乳)がでてきていい塩梅。ちょっとづつ周回遅れででも女の子だって気づくところがいいんですよ、ほんと。2巻はそこまで入らないとは思いますが。連載がいいところです。

  •  ブレードガール 2巻

競技用ジョイントの話まで入るかな。たちあがって、いろんな人にであって、やっとこ競技に向かい始めたあたりが2巻。のはず。連載分全部はいっちゃうのかもしれない。

  • ふたりソロキャンプ 2巻

約束された覇権まんがの2巻。1巻発売と同時にいっきにスターダムに上り詰めたなぁ、とか。「めしにしましょう」との共作がまたれる。あと1巻が発売されてからいろいろ作者情報がでてきて判ったんだけど、アナログ作画なのね。そりゃすごい。

連載分は、なんかストーリーがはじまって驚く。物語があったのか、これ。

  • ワンダンス 1巻

約束された覇権まんがその2。私はぜったいくるとおもうんですが、どうですかね。

たぶん、連載分全部で1巻で、続きがすぐアフタヌーンで読めるはず。4月のアフタヌーン掲載分がページ数めっちゃ多かったです。最高。

  • 絶対に下着がみえない花屋敷さんの研究と考察

なんでヤンジャンレーベルからでるんだろう。玉置勉強信者。紹介文を読むに、ラブコメ? か? これ? と思うのだが。

サンデーうぇぶりで唯一よんでるまんが。隔週連載になってちょっとさみしい。たぶん5巻は花火の回が入るはずなので、そうとうよい。全人類読んで系。

  • ダチの母に16連射

成人向け。伊沢慎壱の単行本がめちゃくちゃひさしぶり。タイトルからしてもう相応のお年頃の男性向けである。

  • 口裂け姐さん 1巻

これもツイッター発のまんが。なんか好きなんですよね、こういう峰打ちみたいなギャグまんが。別の作家さんですが「口が裂けても君には」も好きでした。ちょっと怖いですが、やっぱり。たぶん、ネット公開分ぜんぶ収録で1巻じゃないかな。

  • その着せ替え人形は恋をする 3巻

ドラマ「ゆうべはお楽しみでしたね」ででかでかと広告がでてたまんがの第3巻。まりんちゃんがちょろすぎる。連載はどこに向かってるのか見失いました。1話読み逃したかと思えるくらい展開が急。

  • ピアノの恋人 ppp 3巻

今年も新刊が出てよかった。喜多尚江のまんがが読めるだけで幸せです。

完結に18年かかるまんがって、18年必要なんですよ。そんなまんが、作家人生において1回しかできないですよ、ほんと。冬目景イエスタデイをうたって」とか。あと、これはまだ完結してません。お体は大切にしてください。

  • すべての人類を破壊する。それらは再生できない。 1巻

90年代末期のMtGがテーマの青春物語。急なラブコメにめんくらう。プロプレイヤー、有名プレイヤーがまんがにでてくるかとおもったのに! したがって、MtGをしらなくても、興味がなくても、楽しめるのでオススメです。

  • ふりだしにおちる! 2巻

 かんけつー。ざんねんー。電撃大王が一気に連載を入れ替えちゃったので、その余波かなぁ。面白かったのに。高松美咲「スキップとローファー」くらい好きだったのに(どんな例えだ)。雰囲気が似てるんですよね。女子高生がじょうずにできないんだけど、それでも毎日は楽しくすぎていってしまうんだ、っていうお話。物語はなかったかな……。CGDCTといわれればそれまで。突然の最終回に面食らった。すげぇ終わり方だったし。

あと「アクタージュ」「呪術廻戦」はもう発売されたので買いました。「呪術」はゴリラはおねえちゃんのほうがよりばかばかしくて好みだったのになぁ、と思いました。「アクタージュ」はおもったより長かったのね、と。学園編が短すぎたのか。もっと読みたかったなぁ。

 

現場からは以上です。

ついに姫君が! 「空電の姫君」#5 かんそうぶん

ついに第5話の「空電の姫君」。

ライブの恥はライブで雪ぐしかないのだ。どきどきしながら読んだのですが、客がいなくなるという、なかなかに辛い始まり。またマオちゃんの傷が増えてしまうのかと、ちがったどきどきを感じながら読み進めると。

そんなんじゃなかった! 

新しいマオちゃんはこんな程度じゃギターをあきらめない! 

1話以来久しぶりに髪を解いた演奏シーン! 

これすき! 大好き! かっけぇ! ソロパートのカメラアングル超かっけぇ!

よかったよかった。姫君姫君。

ソロパートの嘘パースが冬目景さんでは珍しい演出。その瞬間はそう見えるのだ。なぜならカッコイイからだ。弾き終えたシーンもただただカッコいい。「なんなの? 最高じゃん」って私も言いたい。最高じゃん。やったねマオちゃん。

続きはよ。夜祈子さんのターン! なのかな。