青にふれるのは誰だ。今月の「青に、ふれる。」かんそうぶん。

毎月楽しみにしている「青に、ふれる」。第9話がこれまで足音静かに近づいてきた何かが襲い掛かってきた回だった。

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個人的経験が刺激されるのがフリースクールの場面。モノと子供にあふれかえった、あの湿度の高い空気の記憶を再生できる。今は、そうか、みんなして、3DSとかゲーム機でそれぞれが交差せずともいられるのか。よかった。

フリースクールのあの、モノの多さ、天井の低さ、行き場のない空気。

物語はフリースクールのシーンは一瞬で、主人公青山の通う高校の文化祭。しかし、そこで教師の神田は、かなり、かなり辛い展開を見せる。

これが本当に辛い。何度読んでも辛い(何度も読んでしまうくらい好きなんだ)。

一般公開された文化祭。あふれかえる知らない人と人と人。その中でひとりの神田の悲鳴のようなひとりごとが辛さ最高潮。全編とおして、青山にすがるように生きているのも辛い。青山もそれをわかっているかのような表情も無垢で辛い。

ああ、次回を待つのが一番辛い。