1回の裏 「東京トイボクシーズ」

www.comicbunch.com

月刊バンチでこの夏から連載中の「東京トイボクシーズ」。かつて「東京トイボックス」「大東京トイボックス」の攻守交替。プレイヤーサイドの物語がはじまった。

そのむかし吉崎観音ゲーメストから「ストIIのまんが」をと発注を受けて、プレイヤーの漫画を描こうとしたら、そうではなく、ゲームキャラクターの物語だった、という話を思い出した。プレイヤーサイドの物語が許される(大仰)になったのは、プロプレイヤーが現れたから、それとも、ゲームが普及したからか。ビデオゲームをプレイするのは特別な趣味じゃなくなったからか。

テーマはeスポーツ。舞台はちょっと未来。それでもまだeスポーツはキワモノ扱いだ。

 プロ野球だって、最初はキワモノあつかいだった。球団と契約したらまわりから罵倒されたりしている。プロの将棋指しも最初はそんなもんだった。真剣師がプロ棋士になったりしている。いまとなっては考えられないが。

「東京トイボクシーズ」第3話の主人公のスピーチがまんがの中だけでなく、現実の連中に届けとばかりに精一杯の腕力をのせて殴りかかってくる。

その腕力で現実と戦えるのか、が見所。

 学校を出ればすぐに稼げるわけでもない。道はあるが、そこを進むのには一歩一歩に金がかかるのだ。音楽学校を卒業しても、最初のうちは自己負担でレッスンを続けなければならない。そこを歩くためには、なにより、金が必要なのだよ。

大東京トイボックス」を連載していたバーズはなくなり、それでも帰ってきた。期待期待期待。

あと、いま面白いプレイヤーサイドの物語って「異世界おじさん」だと思うのだけれど、どうか。