テレビシリーズ版「天空の城ラピュタ」あらすじ

#1~#6:シータとパズーの出会い~ゴリアテ墜落まで映画と同じ。

6話ラストのゴリアテ墜落と同時期に、パズーはシータを助けられず、ドーラとラピュタから逃げ落ちる。

#7:ラピュタ王となったムスカによる各国への服従の宣言からのラピュタへの攻撃がはじまるが、まるで相手とならず各国家は沈黙か服従となる。そしてラピュタ王は国家間戦争、内乱に介入、これを鎮圧する。結果として世界から戦争が消えて3年がすぎた。
パズーはシータのふるさとで青年となっていた。

#8:ふたたびラピュタを目指すため空軍に入るパズー。そして空軍の主な仕事は空族狩りによる治安維持であった。パズーは任務中に偶然ドーラ一家と再会を果たす。

#9:空軍を抜け出しシータ宅で待つドーラ一家に合流するパズー。ラピュタに向かうためには最低限でも空軍中型飛行戦艦が必要だと告げられる。さらっと空軍に戻るパズーだが、その夜には空軍格納庫に忍び込み、手はずどおりにドーラ一家を手引きいれ中型飛行戦艦を略奪する。

#10:空軍に追われながらも竜の巣に到着する。しかし竜の巣の周りは飛空兵が飛び交う要塞であった。戦艦に搭載されていた戦闘機で出撃するパズー。高速起動で飛空兵を交わすがどうしても振り切れない。キャノピーをあけると足で操縦しながら、手のひらを飛空兵に向ける。口から短い言葉を発すると、彼の手から飛空兵のような光線が発射され、敵を破壊した(このへん「死の翼アルバトロス」みたいな感じ)。そして迫り来るもう一機の背に飛び移ると拳を打ち込んだ。ボディにめり込む拳。すると飛空兵はパズーに操られるかのように動き始める(このへん「さらば愛しきルパンよ」の最後らへん)。飛空兵の攻撃もなぜか止み、パズーに先導されて、ドーラ一家ともどもラピュタへと到達する。

#11:「おばさんたちはここでまってて」と、ひとりで答えがわかっているかのように中央部へと向かうパズー。次から次へと扉を開き、見えない通路を渡り、動く計算石を操っていく。途中襲ってくる飛空兵は素手で破壊する。そして懐かしい、巨大飛行石の空間へとたどり着く。あたりは飛行石の明かりで薄暗い。
「懐かしい顔だな。退屈しのぎにちょうどいい」とムスカが現れると、周りが光を放ち始める。そこは王の間。黄金の間であった。
「おまえはどうしてここまでこれた?」
「シータの家で調べた。世界中に飛行石のかけらがあるのは判っている。そしてここに巨大な飛行石があることも。だから僕も飛行石を作った。研究すると水の中なら飛行石のかけらは光を失わないとわかった。だからそれを飲み続けた」
「それが飛行石精製の秘密か! つくづくラピュタは犠牲の上に成り立っているのだな! この巨大な飛行石を作るのに何人必要なんだ?」
「僕の体はもうほとんど飛行石だ。だからラピュタと同じように星から力を得られる。それでここまでこられた」
中央に玉座ムスカ。その背後に無数の計算石。そして黄金の計算石の中のひとつに下半身が石の中につながり、目を瞑り黄金の像となったあの日わかれたままのシータの姿があった。
「この女の望んだことだ。正統王家の血脈の者でなければラピュタは操縦できないのでな。望まない争い、攻撃はしないと約束し、望んだ彼女は、自らラピュタの一部となった」とムスカ
この世界の偽りの平和は1人の少女の犠牲と祈りで成り立っていたと知るパズー。
「人が創った神様がいる戦争のないセカイよりも、シータと笑えるセカイを僕は選ぶ!」
ムスカに向かって駆け出すパズー。
「退屈していたところだ。なるべく長く生きてくれよ?」
立ち上がるムスカ

#12:パズーの攻撃はムスカに届く。しかしムスカの攻撃はいっさいがパズーに届かない。それどころか反射される。
「くそっ! これでどうだ!」
室内にラピュタのいかづちを生み出すムスカ
「もろとも死ぬつもりか!」
ラピュタのいかづちをその身に受け、それすら力にとりこみついに拳がムスカの胸を貫く。あふれるエネルギーで一瞬で消し飛ぶムスカ
静かな王座の間でシータを取り込んだ計算石を呼ぶパズー。すでにシータ同様ラピュタと一体となったパズーはやさしく陽だまりのカーテンを解くようにシータを元に戻す。
「滅びの言葉を教えて」
ふたりでラピュタを始末する最後の言葉をつげる。しかしすでにその体が飛行石であったパズーもラピュタと同じように崩れ去っていく運命であった。
最後の力を振り絞り、ドーラにシータを渡すパズー。そこで最後の破片までが空に散っていくのであった……。


やっぱりこんなのが見たかったな、という「天気の子」の感想でした。